今日からキミを『管理』します。 20
今朝がまさにそうだ。
その説明はつかさからも聞いたような気がした…幸成は思い出す。
「どうぞ」
「あっ、ありがとうございます…」
「自己紹介してなかったわね。吉川里帆、生徒会副会長よ」
「青山幸成です…」
幸成は今朝入った扉にもう一度入っていく。
脱衣室には人はおらず、声が上げられることもなかった。
ちょっとほっとする幸成だったが、目の前で里帆はどんどん脱いでいった。
「どうしたの?女性を待たせるの?」
「え、あ、ごめんなさい」
里帆がすっかり脱いで髪を束ねる頃には、幸成も何とか追いついた。
そして、今朝来たときは幸成は気づかなかった。個室のシャワー室が並んでいる後ろに大浴場の入り口があったことを。
「もちろん、大浴場だって同伴があれば入れるわよ」
里帆は幸成の心を読んだように、大浴場への扉を見ながら言う。
幸成は里帆と視線を合わせることなく従う。
真樹とは対照的に背が高く、出ているところはしっかり…出過ぎなくらいの完璧なボディ。
当然股間が反応してしまう。
「どっちにする?キミの好きな方でいいよ」
裸になっても一切恥ずかしがる様子も無い里帆。
そう言えば今まで会った女子は幸成の存在に驚いた子はいても恥ずかしがる子はいなかった気がする。
逆に男子の方が恥ずかしがっていたし、実際に幸成は今も恥ずかしいのだ。
「恥ずかしくないんですか?・・・」
「少なくとも恥ずかしい部位なんて私には無いわ」
自分の抜群のスタイルを知り尽くしたような里帆の言葉。
むしろどこでも見てみろ的な自信すら感じられた。
「見られてもいい・・・いえ、見られる事に喜びを持ち、見た物に感銘を与える事も淑女の務め」
本当に自信に溢れた言葉だし、恐らく彼女は美しくある為の努力も怠っていないのだろう。
そんな里帆はむしろ恥じ入る幸成の股間の膨らみを掴んでくる。
あくまでもその容姿に相応しく優雅にだ。
「それに殿方が欲望剥き出しの目で勃起してくれないと、魅力の無い女だと言う事・・・」
「それって・・・嫌じゃないんですか?・・・」
「それを嫌がる子は、己に魅力が無いかお子様か・・・またはプレイの一環ね」
里帆の言葉に幸成は教室の一件を思い出した。
蔑んだり嫌悪感を露にした女子達も、どこか男の扱いや男根の扱いに手慣れていたし恥ずかしさとか感じてる様子は無かった。
むしろ男子の方が恥ずかしがっていたし、いいようにいじり回されていた。
そうするとやはり、里帆の言う通りなのだろう。
「見るだけでなく触ってもいいわよ・・・私は会長と違って欲望をそのままぶつけられるのが好きだわ・・・従順な飼い犬もいいけどね」
朝の会長とのやり取りから、ややトラウマになりかけの幸成に里帆が優しく微笑み、幸成の手を取り豊満な己の胸の膨らみに導く。
そこは抜群の大きさと張りがありながらも、彼女の性格のように極上の柔らかさだった。
「そうね・・・キミはデカチンなのに可愛らしいから『お姉ちゃん』と呼んでくれたらいつてもさせてあげるわ」
里帆の言葉に幸成は更に赤くなり、里帆はそんな幸成を見ておかしそうに笑う。
半分からかわれてるのだろうが嫌じゃない。
会長や教室の一件で女子にトラウマができてしまった感がある幸成の心をほぐしているような里帆の言動だった。
もう胸にすがり付いて甘えたくなってくるぐらいの包容感だった。