今日からキミを『管理』します。 19
それでも、射精を耐えることだけは頭の片隅に残っていて、何とか、先端から汁を染み出させながらも持ちこたえていた。
ガラッ
ドアの開く音。
「はーい、男子はズボンはき直さなくていいから、そろそろ席についてね」
「あの、またオリエンテーションの時間じゃないですよね」
「みなさんがどれくらい元気か、担任として見に来ました」
幸成は、仮に目を開けてもその状況からは後ろを向いている。それでも、後ろからの刺激は中断した。
「今よ、出して」
幸成の耳元でつかさの声がした。次の瞬間、勝負の判定に用いられる幸成の部分はつかさに握られた。
「ちょっと!ずるい!」
つかさは何も言わず急速にその場所を扱いた。
とりあえず、最悪の状況は回避できた、と理解した幸成は安心して抑えていた液をぶちまけた。
「勝利!」
幸成が恐る恐る目を開けて体を起こすと、つかさが、液がたっぷりついたティッシュを高々と掲げていた。
つかさの勝利なら、僕はまだ幸せなのかもしれない…
他の男子を気にすることを忘れ、幸成は安心しきっていた。
その後担任の先生が話をはじめ、オリエンテーションに移っていったのだが、正直どんな話だったか全く頭に入ってこなかった。
大事なところがあったら、つかさにでも聞こう…
初日からいろいろあり過ぎた幸成の学園生活。
ようやく、ともいうべき帰り支度を済ませ廊下を歩いていると
「おおおぉ!あおおおおおっ!!!!」
通りがかった教室から少女の悲鳴が聞こえてくる。
……どこかで聞いた声。
「あおおおおぉ、あぁあああんっ!!!」
幸成が恐る恐る隙間から中をのぞくと、真樹が大柄な男子生徒に立ちバックで犯されていた。
今朝の「管理する」という状況とは明らかに異なっていた。だとすると、襲われている?!
部屋は逆光ではっきり見えない。例えば手を縛られている、とかも考えられる。
ガラリ、開けて助けに行く?しかし、相手は強そうだし、何より、襲われていると決まったわけではない。
「何してるの?」
後ろから声をかけられた。
振り向くと、長い黒髪がきれいな、背の高い女子生徒が立っていた。
おそらく2年生か3年生の先輩だろう。
その間も真樹の悲鳴とパンパンという激しい腰遣いの音は響き続けている。
「あ、あの…」
「中が気になる?その必要はないわ」
「でも…」
「男が求めてきたら身を捧げるのも我が校の管理の一つよ」
幸成は改めて今朝のことを思い出していた。
“男子が悪さを起こさないように、管理する”ということなら、求められたら対応するのも、なるほどと幸成は思った。
「キミは興奮してるのかな?」
「えっと、あの…」
先輩女子は幸成の股間に視線を向けていた。扉の向こうの光景、声や今朝への回想で、そこの状態はすぐに見抜かれる状態になっていた。
「よし、じゃあ、ついてきて」
そういって先輩女子はすたすたと歩き始めた。
幸成は慌てて後を追った。断るという選択肢は、なさそうだった。
幸成には今日二回目になる女子寮に入り、いくつかの角を曲がって、先輩女子は一つの扉の前で立ち止まった。
「この寮はお風呂いくつかあるんだけど、ここは付き添いがあれば男子も入れる」