今日からキミを『管理』します。 15
つかさが甲高い悲鳴を上げる。
それと同時に2人の繋がった先はギュウッとキツい締め付けを行う。
幸成は思わず苦悶の表情を浮かべた。
「ああっ、いい、もっと、もっと…すごいの欲しい!!」
「つかささん…ちょっと…もう…」
「んっ、あと、ほんのちょっとだけ頑張って、一緒にイこう?」
幸成は意図して動きをゆっくりにしてもう少し長く維持できるよう目指したが、つかさの「幸成君、来て、来て、もっと!」の声に応えて、それほどは変えられなかった。
「ああぁぁ、幸成君!いいいぃ!」
それでも幸成は、さっきの状態から数分は状況を維持して、つかさの歓喜を引き出していた。
「つかささん、もう、我慢できない…」
「いいよ、私も、もう…」
経験豊富(少なくとも、自分以上ではあろう)つかさからその言葉を引き出せた幸成はそこで力をふっと抜き、一気に絶頂へとひた走った。
「ああっ、出るっ!」
「ああぁんっ、イイっ、すごいの、すごいの来るっ!!!」
ともに絶叫しながらその時を迎える。
熱い塊は一滴残らずつかさの胎内を満たす。
「ああ……幸せ…」
「つかささん、とてもよかったです…」
その後、幸成はつかさと暫く抱き合っていた。
そして抱き合いながら、この学校について色々とつかさに教えて貰ったのだ。
つかさが言うには、この学園の女子生徒は大なり小なり全て良い所のお嬢様らしい。
つかさも例に漏れず、それなりの企業経営の一族出身だった。
そんな女子達がこの学園に入学し、求められる物はと言うと・・・
「私達の将来の道は大きく言って3つ・・・1つは、家の為に有力な家との政略結婚・・・そしてもう1つは有力者の愛人ね」
どちらも実家の為の道具になれと言う事だろうか・・・
少なくとも『普通』の家庭に育った幸成には理解しがたい世界だ。
「どちらにせよ、セックステクニックが必須な訳・・・前者は沢山子供を産む為、後者は虜にする為ね・・・」
「・・・そ、そうだったんだ」
理解できないけど愛想笑い。
つまり幸成達は、その『練習相手』って事だろうか?
そして安全な練習相手とする為の『管理』なのだろうか・・・
それならば何となく今までの事も理解できてくる。
「じゃあ、僕らで練習して・・・将来はそう言う方向に?・・・」
「うん、まぁ・・・そうなる方向が大半だけど、もう1つの道があってね」
確かつかさは3つの道と言ってた。
そして今、出てきたのは結婚と愛人。
「一族に優秀な子種を残すって道かな・・・養子三代で蔵が立つって言葉があるぐらいで、割といい家程養子を貰う事に抵抗ないわ・・・つまり無能な実子より優秀な養子と言う訳・・・その上、子供を残して、その子が優秀ならなおいいわ」
最後の道は婿探しと言う事か。
なんかようやく自分がここに合格してから、そして今日の日の流れが腑に落ちてきた。
「私は立場的に愛人コースだから、婿が見つかるならそれは素晴らしい事よ・・・まだ会ったばかりの幸成君には、そこまで求めないけど・・・最悪、種だけでもお願いしちゃおうかしら」
「ちょ?!・・・まぁ、つかささんとならいいお付き合いはしたいかなって・・・」
彼にとっては爆弾発言に近いつかさの言葉に、幸成はしどろもどろでそう言う。