PiPi's World 投稿小説

御曹司と美少女親衛隊
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 0
 2
の最後へ

御曹司と美少女親衛隊 2

涼那の言う所には、この地区最低辺の高校で、あんな連中が大半を占める高校らしい。
だから地域で暴れまわっても不思議は無いのだが、その高校の運営はライバル企業である大徳グループがやっているらしい。

大徳グループはゼネコンと不動産を中核とするグループで、職種的にあんな連中の方が使い勝手がいいのか、地区中の不良のたまり場みたいになってるらしい。

「ひどい所だなぁ・・・」
「安心してください、少なくとも達哉様の通われる高校は『一応』まともです」

涼那は、一応って言葉を強調した気がする・・・
一応って言うのが意味深で怖い。

「そう言えば、そこの2人は何て言うんだい?」

俺は涼那と共に現れた美少女2人に問いかける。
一人はポニーテールのいかにも武道やってそうな美少女。
もう一人はショートカットの元気そうな美少女だ。

「もちろん親衛隊のメンバーでございます。こちらの背の高い方が篠原冴子」
冴子という少女は涼那の紹介を受けると深々と俺に向かってお辞儀する。

「そしてこちらが」
「桜野澪だよ!」
ぴょんぴょん跳ねながら名乗る。まだ暴れ足りないといった具合か?
…小柄だけど胸の波打つのがかなりすごいな。

「では、まず先に達哉様の新しい住まいにご案内します」

涼那がそう言うのを聞いて、俺は少し考える。
こんなのをよこすぐらいだから当然、住居も用意されてるのだろう。
だが、きっと俺の想像通りなんだろう・・・

「その住まいって・・・叔母さんが用意したんだよな」
「はい、すでに美春様と美沙様がお住まいになっています」

ですよねー・・・

叔母の溺愛を考えればそんな気がした。
親父はある程度厳しいから、この転校も『世間の厳しさを知ってこい!』的な見送り方だったけど、叔母はそうじゃない。
いい口実だと思って家でも買ったんだろう。
なにせ、親父は叔母に相当甘いし、数十億ぐらいぽんと出せる立場だ。

叔母さんは親父にとっては唯一の女のきょうだいということも当然あるだろう。
親父の母親…つまり俺のばあちゃんだが、何度も死産流産を繰り返し苦労して産んだ子供である。
親父の上には兄と姉が1人ずついるのだが、この2人とは年に一回会うか会わないかといった感じ。
…ちなみに、ばあちゃんは健在だ。こんなに元気な年寄りいるのかってくらいにね。

冴子と澪を連れ、涼那の後をついていくこと十数分。
「こちらが達哉様の新しいお住まいでございます」
「えーと、どこが?」
「こちら全てがです」

…目の前には広大な敷地のお屋敷。
いくらなんでもやり過ぎじゃない?
「セキュリティ態勢は万全、我々親衛隊も生活を共にすることに…」
…マジですか。

まあ、よく考えてみると狙われの立場である人間である俺だけど、一大企業の後継ぎ候補(予定)の存在がボロアパートで独り暮らしなんて考えられないし考えようによってはそのほうが危険かもしれない。

周囲の警備は屈強なガードがいるし彼女たちも一緒のほうが安心できる。
ちょっとムフフな展開も……いや、叔母さんと美紗がいてはちょっと無理か。

「ちなみにこちらは裏口になります」
「マジで?それでもこの広さじゃないか」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す