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生徒会アイドル化計画
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会アイドル化計画 12

逡巡する彼女に対し、俺達は土下座する。かつてヘアヌードが流行った時期には、真心を込めた土下座で有名な女優からOKを勝ち取ったと聞く。
俺達はプロでもなんでもないけど、ふさわしい相手には誠意を尽くす覚悟はある。それを示しただけだ。

「なら、お受けします」
「この二人がこんなに真剣なのは始めてだもんね」
「でも、どんな事をすれば…うまくいくんですか?」
「リストが用意してありますので、それにそってスキルや心構えを身に付ければ、きっとオーディションまでに仕上がります」
「フォローしてくれるんだったら、安心ね」
「それは約束します、ただ…他のメンバーにもお願いしていることが…」
「はい」

なんと俺達の願いが見事通じた。三度くらい必要ではと、どこか心の片隅にあったけど、先輩が真っ直ぐな人でよかった。
今の会長よりもずっと好感が持てる。ぜひふたつ目のグループのメインになってほしい。

片山先輩にも連絡先とスリーサイズを教えてもらい、百瀬先輩とともにその場で別れた。
別れ際には軽く手を振り返してくれて、打ち解ければもっといい顔も見せてくれそうだと感じた。

ちなみに片山先輩のスリーサイズは今までデータをとった中では圧倒的。
こんな素材を埋もれたままではもったいないと感じた、だからこその誠意だ。


翌日、高宮さんに会って、資料を見た生徒会メンバーの反応を聞いてみた。
「大きな声じゃ言えないけどね、結構苦い顔してたよ。これって関係あるの!?とかって。板橋くんも赤羽くんもすごいことやるね」
「まあなんにせよあとは当人のやる気だよ。ダメなら他はいるわけだし。何なら高宮さんもやってみる?」

「私は地味なポジションで…いいの。部活は大変だし、末端でも生徒会の一員なら、推薦とかのために先生の評価も…」
「そういう発想もありだね」
「俺も、カメラだけなら新聞部って手もあったけど、好きなものだけ撮りたいから…目立たない写真部にしたし」
「それと、先生や風紀に服装や学校に寝泊まりする許可…取ってくれるかな。プロジェクトに必要だから」
「オーディションに落ちたことはあちこち耳に入ってるから、テコ入れに関しては色々やるべきって方向みたいだから、きっと大丈夫」

役員の4人からはどこまでリストを実行するなどの反応はまだ明確にない。俺達が集めた4人からはすぐメールが有った。メール以外の伝達手段も今はあるけど、LINEやツイッターは万が一リークされると問題なので、あえて使わない。今日は4人と昼休みに集まる予定がある。三人に片山先輩が加わると伝えた際、不思議と反発はなかった。すでに選挙で選ばれた生徒会よりも、マイナーな部活や学校の外といった枠の外にいたからこそ、会長選で落ちた彼女にも疎外感は見られない。共に活躍の場を得たことを喜んでいる。役員に既に地位とか肩書が存在するけど、あの4人はまだ横並びだ。でも、安易な慣れ合いを防ぐためにも2つのグループで競争が必要だ。

「あれ?食堂に行かないのか」
「4人でいろいろ持ち寄ったから、大丈夫」
「君たちの分もある」
「実質プロデューサー様だからな」
「離れた所で…食べませんか?いろいろ話すこともあるし」

昼休みになると、俺達は教室を出た。食堂が抜群に美味しいと言うつもりはないが、弁当はいろいろ面倒だし教室は雑魚なのに群れてうるさい女子のグループも居るし、パンを買うのに並ぶのも嫌という妥協でしかない。椎名さんと小松さんが計画を立てていたみたいで、皆川さんも確認したらしく、片山先輩が気をつけるべきことを伝えてくれた。女子と一緒に食べるのも初めてだし、会話も立ち聞きされる可能性まで考えてなかった。

「連中、お揃いの靴だった」
「リストにあるからね」
「こっちも揃えてるし」
「片山先輩と一緒」

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