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生徒会アイドル化計画
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会アイドル化計画 52

「藍原さん」
「しーっ」

彼女も一人になりたいのか、ろくに会話もなくすれ違った。

「ハル」
「潤希、疲れてそうだな」

この建物でようやく男子に出会う。

「ああ、成り行きとは言え思わぬイベントで」
「まさか最後までシたのか」
「童貞なんていきなり捨てれるもんなんだな」
「藍原さんとだろ」
「よく分かったな」

割と衝撃的なのに、藍原さんはラクロス部だし失恋も知ってたから特別には見えない。

「もし、バレてもラクロス部なら担当アイドルからも反発も少ないだろうし」
「彼女も失恋の影響もあって酔ったふりして迫ったのかも」

潤希が先を越したからと別にどうこう言う気はない。俺もいろんな子に見せてもらったり抜かれているが、それを自慢したりせずひたすら胸のうちに閉まってトラブルの防止に努めている。さっき千尋におもちゃにされたのも、彼女には好奇心以外の打算がないと分かっていたのもある。

「保坂先輩」
「今日で最後だから、最後までしちゃう?この間は手だけだったでしょ」
「俺はそろそろ失礼します」
「キミはもうシたみたいね。ちゃっかりしてるのね」
「ハル君はまだでしょ?来て」

潤希が気を利かせて離れようとすると、皮肉を利かせるとは部長までしているだけある。奴が藍原さんと楽しんだのを知っているようだ。
俺は保坂先輩に手コキ以上のことを想像したこともあるし、彼女が片山先輩と親しいのを思うと誘いを断るような無礼は働けない。

「大丈夫、二人きりになれる場所見つけたの。もう先生たちも寝ちゃってるし」

保坂先輩は俺の手を引いてすたすたと歩いていく。
ココ、と言われてやってきたのは撮影した映像をチェックするために作った小さな部屋である。先生やほかのメンバーが寝ている部屋から少し離れている。保坂先輩は部屋の明かりを灯した。

「ほんとはね、ハル君が深雪にしてもらってるの見て、ちょっと悔しかったりするの」
「また、どうして」
「あの深雪が心を開く男の子って、どういう子なのか、気になるじゃない」


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