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消えた人間たち
官能リレー小説 - 学園物

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消えた人間たち 9

茶髪でサイドテールの彼女はあざみの隣りにいる分細く見える。でもグラマーな部類だし、明るい性格のようだ。性にもオープンでいかにも見せやすそうなロケット乳をしている。
「笹森杏奈、こんな時代だからお互い本能強いほうがよくね?」
ギャル警官に負けない派手さの黒ギャルで、どこか大人っぽく胸の発育もいい。巨乳に入るサイズで形が良くて張りがありそうだ。
「西沢雫…詳しいことは肌を合わせた時に…ね」
美咲に負けないくらい清楚な印象の色白だ。でも、目元のメイクはばっちりでどこか愛人のような雰囲気を持っていて腹黒かもしれない。
昔なら、まず接点もなかったであろう個性的な女子だ。全員男を知っていそうである。僕が乳房や股間視点を移しても恥ずかしがる様子もなくアピールする点からして、美咲以外処女はいないかもしれない。
 僕は一通り5人を眺めた。さっき抜かれたばかりだが、ソコはむくむくと大きくなり始めていた。
 「これで公平になりましたね。触るのは、無しでも、この後一緒に入るのは、いいんですよね!」
 美咲が純に一歩近づいて、やや強めに言った。
 「…1メートル以内に近づいたら、これだぞ」
 純は腰の金属に手をかけた。
 
 5人はそれぞれ、体を洗い始めた。
「サウナに行くよ」
「ミストか?遠赤か?」
「ミストだよ」
僕はひとりでくつろぐために温泉に入りたいと思っていたのに、女社会はそれを理解してくれない。
ミストサウナの中は扉のガラスから見えるせいか、純は外で待っていて中までは来ない。
委員会に出たら、ナースによる採精はこういう場所でなく、人払いを出来る空間か病院だけにして欲しいと言うべきだな。
妊娠したい子のデータは書類だけでなく、アピールの動画を入れたDVDを送ってもらうように頼もう。
裸体で経験の有無や直接を希望した理由を教えてくれれば、僕が選ぶ際にとても役に立つ。
できれば、護衛の人選にも僕の要望をある程度反映させてもらいたい。
 ミストサウナ室はそんなに広くないので、美咲とかの5人は牽制し合ってか入ってこない。束の間のほっとする時間を楽しむのだが、そのうち、この中で純以外に唯一今僕に近づいてもいい女性、川村先生が入ってきた。
先生は保護者的なポジションなので、裸同士でも意識しなくなってる。
「選びたい子いた?」
「別に同じ学校って括りはないですよね。美咲とは最後までできなかったから、縁がないかもって思うんです」
母校にこだわらなくても、自治組織の中にはセックスの良さを知ってしまったからまたしたい人や、一生に一度はやってみたいという人がいるにちがいない。
「そう、委員会で要望出せると思うわ。でも、乳牛の候補はある程度絞られるの」
「どうして母乳がいるんですか?」
「農業や漁業とかも壊滅状態だし、食料生産はコミュごとの自給自足が目標だけど、すぐ上手くいとは限らないから。昔とは違った食生活になるわ」
グランドが畑に作り変えられてるけど、収穫はまだまだ先だし、一般の女子は食糧事情も良くないかもしれない。
今までは店の在庫や備蓄を食ってきたから、これからは見た目や味よりも作りやすくて数が揃うものが主流になるのだろう。
「それじゃ」
僕はミストサウナを出て、汗を軽く流すと遠赤外線の方に入る。この熱さは大事にされてる反面、自由も制限される現状を示すかのようでもある。

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