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消えた人間たち
官能リレー小説 - 学園物

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消えた人間たち 1

僕は武藤恭介。高校生だ。信じられないけど、街から人間たちが消えてしまったんだ。
ウィルスや戦争とかで争われた形跡もなく、街はほぼ無傷の状態のままで電気も水も使えた。
うちの学校の女子生徒と女教師たちと僕だけ残っていた。最初はみんな脅えていたけど、2週間ぐらいでこの生活にも慣れてきたみたいだった。
「恭介、食糧探しに行く時間よ。」
僕はこの2週間の間に生徒会長で巨乳美人の芹沢美咲と仲良くなった。

そして、もう1人女教師の教頭の川村智子先生も同行することになる。
外へ行くときは最低でも3人で行くことになっていた。
「遅いわよ。」
「すいません。川村先生。」
「川村さんでいいって言ってるでしょ。人がいなくなった世界じゃ、教師の肩書きは意味ないんだから。」
学校の近くの巨大デパートに入って洋服や食料など必要な物を持てるだけ持っていく。
「恭介ったらまた、ゲームやDVDばっかり袋に入れて」
「美咲だって自分のほしい物こっそり入れてるじゃないか。」
「ふーん。この間まで他人同士だったのにずいぶん仲が良くなったわね。」
美咲の顔が真っ赤になった。
「わ、私たちはその・・」


「僕は炊き出しに必要な道具屋やみんなが寝る布団を手に入れようって、言っただけさ」
「でも、最初の頃は外に出るのも怖かったのよ。実は男の先生や男子がいて、襲ってくるんじゃないかって…噂もあったの」
当初は女子ならではの逞しい想像力を活かした噂やパニックがあったけど、僕を除いては女子だけなので割とどのクラスもまとめるのも簡単みたいだった。
大半の生徒は体育館で寝泊まりしていて、僕はなぜか特別扱いで保健室だ。夜に何が起きるかわからないので、校門を閉じて更に車をバリケード代わりにして各箇所に見張りも立てている。
まず最初にお米や生理用品はミニバンや軽トラがいっぱいになるほどいろんな店から運びだして特別教室に備蓄できた。布団や寝袋も全員分揃うと不公平感も無くなった。
三人のうちの一人は武器を持つように決まってからは、男の僕が頼りにされている。無人の店舗や施設からどんなものを持ち出せるかは早い者勝ちだけど、侵入のために扉やガラスの破壊は最低限度で、奪い合いや手に入らなかったからといって放火などはいけないと決められた。乗り物も教師は車で生徒は原付という事でまとまる。最近は執行部の指揮で専門の人員で物資を回収する事で一本化されつつある。
「川村さんはどうしてひとりで外で自由気ままに過ごそうって思わなかったの?外なら酒や煙草も自由なのに」
「ただでさえ、男の先生がいなくて混乱してるのに…自分だけ投げ出せないわ。それに、武藤くんもいるし」
「なんですか、それ」

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