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消えた人間たち
官能リレー小説 - 学園物

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消えた人間たち 11

 僕は言葉通り、強く吸った。
 確かに、暖かいものが、入ってきた。この異変以来初めての、暖めた牛乳のような食感。
 それでも、その感覚はすぐに途切れた。
 ふと周りを見ると、玲奈を連れてきた病院職員らしき二人、そして川村先生が、食い入るようにこちらを見つめていた。
 まあ、それは、仕方ないのだろう。

食事だから、気にすることはないと考えることにした。
「なんか、赤ちゃんぽさが足りない」
「ここ、お酒あります?」
「もちろん、ここでも作ってるの。芋虫と藻だけじゃね」
なぜか病院から来た二人と先生は出て行ってしまった。
「あのぅ、恭介様のミルクも…いただけませんか?」
「玲奈ってえっちだね」
「恭介様の味を覚えておきたくて」
「いいよ、咥えても」
 玲奈はゆっくりと、不器用な感じの手つきで、僕のベルトを外し、チャックを開けてズボンをずらし、トランクスの窓から咥えるべきものを取り出した。
 ソレを取り出した玲奈は、直ちに口に含んだ。鬼頭への舌の刺激が強烈に伝わってくる。
 「玲奈、気持ちいいぞ」
それとほぼ同時刻、病院の隣にあった巨大なパラボラアンテナが突然起動する。
青い火花を出しながら回転するその巨大な機械は、周囲の空間に音波をまき散らすように振動したかと思うと、今度は赤い光を放ちながら崩壊を始めた。中で何かが爆発し、それによって誤作動を起こしたようだった。


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