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子作り実験校
官能リレー小説 - 学園物

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子作り実験校 2

 とはいうものの、半分近くはもらえるのか…と英雄は考えた。
 でも、生まれたあとの方が、お金かからないか?
 英雄は、そこを質問した。
 「それは、ご心配なく。校内に無料の保育園を設置、など、皆さんが在学中、また、進学しても、皆さんが社会に出るまでは、私たちが責任をもってサポートします」
 そして、子供を育てるにしても、いくつかの選択肢が用意され、カップルふたりで育てる、ひとりで育てる、育てないで施設に預ける、まで、どれでも選べる、という。
 「先生、不純異性交遊禁止で、どうやって、こどもを、つくるのですか?」
 風紀委員長、井上浩は、低く、小さい声で、こう言った。
 この高校、基本的に自由な雰囲気だが、生徒を守る方向の
規則は充実していた。不純異性交遊禁止や、異性の寮立ち入り禁止といった規則は、女子を守るためと、理解された。
 「この話をみんなが納得して、参加するなら、全校朝礼で説明、その日の昼休みから、不純異性交遊禁止を、放課後から、異性の寮立ち入り禁止を、解除する」
「えっ?!不純異性交遊禁止の撤廃は兎も角、寮の異性の立ち入り迄認めるんですか?!」
「我々だけの承認だけで決められる範囲を越えてませんか?」
「そうですよ。起こりうる問題を考えたら全校生徒による投票程度は必要では?」
「口煩い保護者が騒ぎ出すことも有るよな?」
あまりの事に様々な疑問の声が噴出する。
 顧問は腕組みした。
 「うん、確かに、そうだ。しかし、まったく入れないわけには、いかない。不純…と、ここでは言ってしまうが…異性交遊を、行う場所は、そして、最後に二人で子供を育てると決めたとき、その二人が住むところは、やはり、寮の可能性が高いだろう…滝川さん、やはり新しい建物をお願いするのは、難しいですよね」
 滝川としては、話が前向きな方向に向かってきたので、テンションも上がってきた。
 「ええ、保育園はつくりますが、それ以外のあまり大がかりなものは、難しいです。しかし、寮の改修などであれば、可能な限り、措置させていただきます」
 顧問は、続けた。
 「こういうのは、どうだろう?異性の寮立ち入り禁止は、校則から、寮自治会規則に移す。それで、それぞれの寮自治会内で十分議論して、必要な改修案などを出してもらって、そのあとに、君たちが適切と判断した運用をやってもらう」
 これには、異論はなかった。少なくとも、英雄と、女子寮自治会長を兼ねる生徒会長、清水英里が同意したため、この話は、まず規則を移すところから速やかに手続きに入ることになった。
 「あの、先生、に訊くのがいいのか分からないのですが…この話、自治会の役員に諮るときは、まだ、秘密ですよね。どうやって、話を持って行ったら、いいでしょう?」

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