PiPi's World 投稿小説

閉鎖無限学校
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

閉鎖無限学校 1

俺は牧野拓馬、高校生だ。うちの学校は圧倒的に女子が多く通っている学校だ。
異変に気付いたのは授業中の事だった。クラスメートの女子生徒がトイレに行ったきり教室に帰ってこないからだ。
隣に座っている恋人の麻生真澄が小声で話しかけてきた。
「ねぇ。いくらなんでも遅くない?」
「そういや遅いな。腹でも壊して大きいのをしてるにしても遅すぎる。」
担任の女教師もチラチラと時計を見ていた。
なかなか帰ってこないから詩織先生も心配してるんだろう。
そして、俺の後ろに座っていた空気を読まない女子の佐藤裕子が手をあげて話した。
「詩織せんせぇー。まどかちゃん帰ってくるの遅くないですか?」
「そ、そうねぇ、体の具合でも悪いのかしら。」
「時計もおかしいのよ。さっきから止まったままだし。」
異常事態に教室の中がざわめき始めた。
「あの。椎名まどかさんは僕が探してきます。」
僕はいてもたってもいられずイスから立ち上がって話した。
すると詩織先生が、
「生徒を1人で行かせるわけにはいきませんから私も一緒に探しに行きます。みんなは教室で待っていなさい。」
僕と詩織先生の2人で椎名まどかを探すことにして教室を出た。
でも、うちの学校、行き止まりが見えないくらいこんなに廊下が長かったっけ?
「なんか、おかしくないですか先生?」
そう言って後ろを振り返った瞬間、僕は唖然とした。
さっきまで僕の後ろをから付いてきていた先生の姿が忽然と消えてしまったのだ。
「な!先生!!先生!?」
何度か呼びかけたものの、先生からの返事はない。
「どこいっちゃったんだろう?」
もしかしたら、詩織先生の携帯に他の教員から急用のメッセージが入って急遽戻ったのかもしれない。こうなったら一人で探すしかないだろう。
「戻るなら一言言って欲しいよ・・・」
愚痴りながらも、椎名まどかが向かったと思しきトイレまで向かうことにした。
廊下は長く続くかと思われたが、ようやく椎名が向かったと思しきトイレの前までやってきた。
「一体何をやってるんだ・・・」
覗き込もうとも思ったが、さすがにそこは女子トイレのため躊躇われた。
「もうしばらくだけ待ってみるか・・・」
そう思ったとき、トイレの中から声がした。
「ひっ!?」
その声を聴いた瞬間、僕は一瞬身体を震わせる。
「やっぱり、中にいるのか・・・」
しかしその声はどこか妙だった。
「どこか気分でも、悪いのか?」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す