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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 96


…本筋に戻って朝の職員室、今泉ジェロニモと対峙する理人。
「今泉…。」
「またご迷惑おかけしたようですね…あの子達が今の学園に適応出来るよう努力します。」
…生徒だった頃は非道の限りを尽くしていた今泉、不良と優等生の混在する1−Bの担任である。
…毒を以て毒を制すか…
言いかけて理人は口をつぐむ。問題児を直接指導しなくてはならないのは彼女(彼)なのだ。
「暴力とセックスだけが人の全てではない事をあの子達に教えて見せます…」
「…そろそろ時間だな…」
出席簿を手に教室へ向かう二人。

事件は刀機から聞いた。北川才英の校長就任以前はごく一般の不良校レベル(それでもだいふマシ)で、学園内に少年院まがいの施設まであったらしい。そこに収容されていたというおろち達留年組の行いはあるまじき行為だが、彼らは悪意すら感じていない(反省もしてない)かもしれない。そんな中、しかも日没後一人置いて行けばトラブルの発生は必須、管理不行届きだ。
「俺は教師失格か…?」
ぼやく理人。
「なら、私は人間失格で…おあいこでなくて?」
微妙に微笑む今泉…理人は苦笑いを返し教室のドアに手を掛ける。

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