PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 93
 95
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 95

「守るもの・・・・」
「そう、それがない奴は簡単に諦める。負けたって何も失わないからな。一度じっくり考えろ。お前にとって、大切なものはなにか、守りたいものはなにかをな」


「ご馳走様でした」
「何時でも来て良いからね。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい、桜さん」
「おやすみなさい」
理人と話したあと、美咲の手料理を食べ、二人は帰宅の徒についた。

その頃、学園内某室
「アイヤ〜、かなりムリしてるアルね。倶利伽羅」
カチャカチャ機械をいじるみことに荒が言った
「まぁ『黄龍』と別れて長いからね」
ふぅ、と額の汗を拭い荒に向かった
「呆れてものも言えないアルよ倶利伽羅。大体五年前『大国主神』に逆らって『適合者』を抹殺しなかったのがいけなかったアル」
「まぁ…色々あったんだよね」
感慨深くつぶやいた
「…変わったアルな倶利伽羅。五十数年前とは別人アルよ」
そう言うと薬袋を投げた

「とりあえず今はそれで何とかなるアル。でもあくまでも『今は』アル」
「…ありがと、であとどれくらいだ?」
薬袋を受け取りそれを脇に置くと前を見たままつぶやいた
「…長くて二年、無理して一年アル」
荒の言葉にみことは笑う
「なら一年だな、良かった。へたれナイト君の『試練』には間に合いそうだ」
みことの言葉にやれやれとため息をついた
「大変アルな、『父親』も」
「お前もなればわかるさ」
薬袋から丸薬を取り出し口に放り込んだ
「…苦い」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す