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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 10


「う〜む。さすがに地図がないと無理か?」
廊下の真ん中で立ち往生だった。
「先生、もしかして、方向音痴ですの?」
すぐ後ろの天川小路未来が聞く。
「むっ!失礼な!俺の方向感覚は渡り鳥並なんだぞ。空と地面が見えればGPS要らずと仲間には呼ばれてたんだからな」
未来の言葉に反論するも説得力はない。
「仕方ない。わかってる所から回るか。体育館と私闘スタジアムに行くぞ」
不安な顔をして、みんなは理人のあとに続いた。


「ここが体育館。まぁ、ほぼやなくの家になってるがな。で、こっちがスタジアム。今は空いてるから、中に入るぞ」

みんな、さっきの騒動を思いだし、少し『出てきませんように』と願ったのは内緒だ。
「ここが、私闘スタジアム。ほぼ毎日誰かが誰かと闘ってる。寮のテレビでも見れるらしいぞ」
入り口から入って、地下に潜ったかと思ったら、目の前に東京ドーム並の広さのフィールドが広がっていたため、みんな声がでない。
「みんなも闘いたい奴はここで闘う訳だ」
そう言って、理人は生徒たちを見る。闘争心を燃やす者や不安そうにフィールドを見る者、一部に無関心そうな者もいた。笑顔で見ていた理人に刀機が話しかけてくる。
「何を笑っている?」
「なに、五年前とは大違いと思っただけだ」

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