香港国際学園〜第二部〜 81
…ご主人様…ご主人様…!
りとの声で我に帰る光樹。
「ここどこ?」
「『誰もいない』砂浜なのヨ」
光樹脳内CPUフル回転…最優先事項…刀機さんの個人レッスン…はぅ〜刀機さぁん…。
「…待ち合わせまで…あと三分なのヨ…」
疾走…刀機の待つ武道場へ蒼き流星となって翔ける光樹!
「どけどけどけ〜い!」
「…お待ち…」
ぐわし…襟首引掴まれブレーキのかかる光樹。
「…誰かと思ったら…1−Aのヘタレ坊やじゃないさ…」
浅倉おろちと白スーツ、そして如何にもな子分5名が光樹を囲む。
白スーツ、嬉舞羅鷹獅(キマイラヨージ)が肩を竦める。
「コイツもしかして昨日言ってた…カワイコちゃんが拳銃突き付けられてて…隣の席でブルブル震えてた奴ですか?」
白スーツ他五名の下品な嘲笑が光樹を包み込む。
「ヘタレを一人前に育てるのも…イイ女の勤めさ…ねえ?」
獲物を目の前にした蛇の様に舌舐めずりするおろち。
「お姉さんが…オトコにしてあげようか…?」
混乱しつつある頭ではじき出されたこの後の展開は『犯される』か『戦闘』かのふたつだった。さらに頭を回転させるが結局でてきた答えは・・・