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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 78


「ま、いいアル。いい女の言うことは聞くアルよ」
そう言うと下駄の心地よい音を響かせ浜辺上のコンクリートに飛び乗った
「そこの気の強い嬢ちゃん、からかって悪かったある、謝謝アル」
ペコリと深く礼をする
「後、そこの『青龍』の子、安心するアル。この学園には『阿片』なんかを卸しないアルよ」
ニッと笑うと
「じゃあまたその内アル。再見」
パラララッと足から札になり散らばっていった

突然消えられて面食らう生徒達……理人1人だけは別の方、主姫の方を向いていた。
「どうしてここにいるん……です……」
理人のぎこちない問いかけに主姫は柔らかく上品な笑みを浮かべる。
その笑顔は先ほど荒に見せた笑顔より幾分優しげなもので、こんな笑顔を見せられると男女問わず腰砕けになってしまう。
まあ、理人にとってはそんな笑みも緊張感を感じさせられ、未だに慣れないのだが……
「あらっ、ここはわたくしの散歩コースでしたのよ、立花先生」
そう言って主姫は、心地よさそうに風を受け、髪をゆっくりと掻き上げた。そんなちょっとした仕草すら、この絶世の美女がすると絵になってしまう。
「一体何者でしょうか?……」
「人外の者……それ以外はわたくしにも解りませんわ……何にしろ『彼』絡みの事は分からない事だらけですから……」
「どんな相手でも、生徒に悪影響を与える者は許せません!……俺はもうこの学園を性と暴力の坩堝に戻したくないのです!!」
理人は自分の中にある熱い思いを主姫にぶつける。主姫はそんな理人を慈しむような目で微笑んで見ていた。


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