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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 75

「先生、速すぎ。ホントに人間かよ、・・・って、誰だ?」
「あれは生徒さんカ?」
「あぁ、そうだ。お前ら、そこにいろ」
理都たちは道路脇のガードレールにもたれている。言われなくたってここにいる、と肩で息をする背中が語っていた。

「先生、特訓はぁ?」
「ちょっと待ってろ。聞いた通りだ。ここでみんなでクラス対抗戦の特訓をするからお引き取り願おう」
「特訓アルか?無駄アルよ。女はおとなしく観戦したほうが身のタメ。女は所詮男より弱い生き物ね」
昔にまん延していた男尊女卑発言をする荒。その言葉にA組一番の元気娘である鉄田理都がぶちギレた。

「…んだとテメぇっ!そんな時代錯誤な話、今は通用しないんだよっ」
そう叫ぶなり理都は海岸の砂を操り荒に攻撃を仕掛けた。
「よせっ鉄田!!」
理人が制止しようとするが、時既に遅く砂は荒に攻撃していた。
「どうだ!!」
理都には攻撃は手応えがあったように思えたが、砂煙が落ち着いた時、そこには平然とキセルを吸う荒の姿があった。
「ん〜操砂の能力アルカ。こんなのただ埃が舞うだけアルネ。本当の操砂と言うのはこういうことアルヨ」
そう言うと理都が攻撃した砂の3倍近い量の砂が動き出した。

「理都さん!!」
大量の砂があまりの事に動けない理都を飲み込もうとする。ガードレールのところにいた流やひじりは理都を助けようと砂浜に飛び降り、影汰は理都の呼び、女子は目を瞑った。
理都も目を瞑るが、次の瞬間、体を誰か突き飛ばされた。
「立花先生!!」
突き飛ばされた理都を受けとめた流の言葉に理都は目を開くと、理人が砂に飲まれ、一瞬にして視界から姿を消したのだった。
「あーあ、やっちゃったヨ。これもアナタのせいネ」
頭をかきながら、キセルをふかして荒は理都を指さす。
「あの人、大量の砂に埋もれてる。助け出す前に窒息ネ。カワイソウに」

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