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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 73

一瞬、表情を変えたみことだったが、直ぐに何時ものつかみ所の無い表情となる。
「ははは……絶体絶命のピンチみたい……僕は去らして貰うよ……それじゃあ、あでぃおす!」
みことは懐からボールを取り出すと、床に叩きつける。
ボールが床に付いた瞬間、煙が立ち上がり、煙が消えた時にはみことの姿は消え、みことの笑い声だけが体育館に響いていた。
「うわー、チョー古典的な消え方したねー……あれっ?、センセ、どーしたの、立花センセ?……」
華奈美が理人の方を見ると、理人はわなわなと拳を震わせ、みことの消えた辺りを凝視していた。
「みことぉー、帰ってきて責任とりあがれぇー……」
最後にそう叫んで力尽きる理人。クラス男子達も心の中で理人に合掌したのだった。

そんな真っ白に燃え尽きた理人を尻目に、刀機は光樹の所に行く。
目の前のビキニ姿の絶世美少女にどぎまぎする光樹に、刀機は冷静に言い放った。
「全体練習が終わったら個人的に特訓する……桜川光樹、君の能力は私とほぼ同じだから教えれる事があるからな」


「は、はい・・・・」
上の空状態で光樹は返事をした後、理人の一喝で女子は体操服に再び着替え、全体練習はスタートした。
図らずも再び奢る事になった理人は『今度会ったら五分刻みで解体して、火龍砲で火葬してやる』とか、『灰をコンクリに混ぜこんで、魚礁にしてマカオ沖に沈めてやる』などと危ない事を口走りながら、氣を解放するもんだから何人か巻き添えになったりしていた。
二時間ほどして、無事終了を見た全体練習の後、理人は流や理都などの何人かの生徒を(無理矢理)連れて、浜辺に向かっていった。彼曰く、厳しい特訓は浜辺でやるのが一番良いらしい。


「よ〜し、着いた!!特訓…」
浜辺までマラソンで来たはずなのだが理人以外の面々は遙か後方をまだ走っていた
「こりゃあ鍛えがいがあるな」
そう言い笑うと浜辺に降りた
すると、小さな黒眼鏡をかけた白髪の青年が長いキセルを吹かしながら長い棒で浜辺に幾何学な模様を描いているのが見えた
「ふ〜ん…五黄をずらして…震宮を…」
訝しげな顔をしながらブツブツ何かを呟いている
「?なにやってるんだ」
「…木気に見立てて…ん?」
理人に気づいたのか青年と目が合った

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