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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 71

そして、最終的にみことが取り出したのは『布』であった。
「なんだ、それは?」
「んと、紐ビキニさ。全員のサイズ用意したから……毒でもって毒を制して克服、意外とマトモだろ?」
得意顔のみことに呆れる理人……いくら免疫があり、毎日細君に浮気防止に絞り尽くされてる理人でもそればっかりは反応しかねない。
それだけに今の男子達なら輸血が必要かもしれない。
「おいおい、慣れる前に皆病院送りにする気か」
「大丈夫さ、こんなんは場数だし……それにいつかは通る道さ……」
「いくら女子も着たがらんだろ」
「ふふ、僕が着る気にさせてあげるよ」


「やっぱり駄目だ。その水着もテメェのくだらん発明品の使用も却下だ」
「えー、どれもこれも僕の傑作的発明なのになぁ。効力のほどは理人っち、君が試して実証済みだよぉ?」
理人とみことの前に散乱する発明品を見て、理人は頭を抱えて、みことを怒鳴るが暖簾に腕押しだ。
「それはお前が俺が生活費なんかで困っていたという弱味に漬け込んだからだろぉが!!こんな危険な代物を生徒に使わすのは俺が許さん」
「安全性も君が身をもって確認済みだろぉ?」
「あぁ、危うく精神崩壊する一歩手前まで行ったがな。普通に大学に通えるようになるまで半月かかった」

しかし、そんな理人を気にする事無く、みことはニヤリと笑う。
「今回は発明品じゃないから大丈夫だよ…それに、みんな喜ぶと思うなぁ〜」
そう言ってスキップしながら刀機の所に行くみこと。
そして、女子は刀機の周りに集まり何やら相談をすると、体育館から出て行ったのだ。
「どうしたんですかねえ……」
1人取り残された影太が理人に尋ねる。
「分からん……さっぱり分からん」
ニヤニヤと笑いながら女子を見送るみことを眺めていた理人だったが、帰ってきた女子を見て唖然とした。
女子達全員紐ビキニ姿。そして、理都と美夏が理人の肩を叩いて笑う。
「センセ、ご馳走様……また奢って貰うなんて悪いね」
半分思考停止しながら、理人はみことの方を見た。
「お前、何て言った……」
「いやさ、男子の免疫つける為に水着に着替えてって……そしたら理人っちが奢るって……」
みことの声を聞きながら、彼の愛する細君が鬼嫁モードに変化するのを想像して、理人は気が遠くなりそうだった。

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