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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 605

「…まかす…」
晶の表情全てのパーツは定位置に…彼なりに安心したのだろうか。
「えっ!何ナニっ!デ〇ルサマナーっ!?C〇NPなのっ!?」
興奮しながら覗き込むレイナから、白月はURL画面を隠す。
(…フツーの安売りケータイとマイクロSDなんだけどね…)
さっき説明しかけた裏技…見た目メール打ってるだけにしか見えないのだが、若手召喚師の間で密かなブームとなっている術式のひとつであった。
ただし彼女自身のアレンジにより『校則・異世界との健全な交遊』に少々触れる所があるので正規の試合だと微妙らしい。
「えーと、喚ぼうとしたのがあの二体だから魔力量が大体……そうなると……」
 呟きながら携帯を操作し続ける白月。
一通りの送受信設定を終えカードを入れ替えた白月は、この世に成らざる(この辺が校則ギリギリらしい)サーバーに空メールを送る…。
『あ〜いまい3cm!そりゃ…』
と、数秒と待たせずに返信を示す着うた。
続いてその『この世に成らざるサーバー』から届いたURLに接続、パスワードの入力後に表示された選択画面で片っ端から『はい』をクリックした。
「よっしゃ! 準備完了!」
 一通りの操作が終わったらしくそう言い魔法陣に携帯を向ける。
 次の瞬間、魔法陣がほどけ○と一の帯となり白月の持つ携帯に吸い込まれていった。
「おおっ!」
「わぁっ」
「……ほぉ」
 玄人、レイナ、晶が三者三様に感嘆の声を上げる。
「よし、回収終了」
…ケータイに圧縮データとして『それ』はダウンロードされた。
「ん…。」
白月はケータイを一括初期設定に戻し、SDを元の奴と入れ替えた。
「アレっ…そんなんでいいの…であるか?」
「うん。」
天変地異が如く光景を想像していたらしい玄人は少々拍子抜け…基本的に性根が傾き者(カブキモノ)な彼にとっては無理もあるまいが。
「…。」
晶は白月に2mmぐらい視線を上下させた、漸く彼女も自覚を持つ様になったか…と感心したかどうかまではわからないが、白月もまた笑顔で返す。
「アンタこそチビ!」
と一言加えて。

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