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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 604

事態の深刻さに慌てふためくレイナ。その後ろからいつもの様に晶が後ろからすっと現れた。
「デルリン……いや、玄人……君はあれを無効化出来るかい……?」
むう……と腕を組み、唸ってしまう玄人。いつもは万能の様に何でもやって見せるがこういう解呪だとかの技術は持ちえていないようだった。
しかもエネルギー容量こそ高い様子だが…雑魚がワラワラ沸いてでるのか、またしてもボスキャラ登場なのか!?も区別が付かない。
「…真魔界騎士団のメンバーを同行させるべきだったか…」
「…万能は…無能…か…」
晶の皮肉が耳に痛い。
三人とも前衛型というか戦士系なメンバー…例え能力ランク。
戦闘力は低くとも騎士団から魔術師、或いは異世界出身の生徒を連れていれば大分話は違っていただろう。
傭兵時代、常に少数精鋭で生き抜いてきた…玄人の一騎等千を旨とするが故の誤算であった。

「ん……あれは……!」
晶の顔にほんの僅かながらの驚きの色が混じり、その後すぐに何かを思い付いたような笑みを浮かべた……。
晶の視線の先には、どこかばつが悪そうにやって来る美幸の姿がそこにあった。
「見つけた……!銀の銃弾……!」
そう言い、晶は玄人の方に駆け寄り、耳打ちする。
「玄人……あいつを使う……あいつなら魔力を吸収出来る……上手くいけば……術式自体を解体できるかもしれない……」
晶ですら鋭く眉を…3mmぐらい吊り上げている程、何やら『地球滅亡』な空気を漂わせていた三人…。
「Yes!召喚師殿っ!?」
「え…へへ…」
そんな中に白月美幸は、ケンカ別れした後に傘でも忘れた程度の…緊張感というより『あちゃ〜気不味いな〜』ぐらいのノリで戻って来た。
「え〜と容量が…」
そして弾薬帯みたいなポーチの中から、小型の端末とチップを選び出した。
「YES!オーバーテクノロジーであるなっ!?」
何かハイテク機器とコラボなスゴい術式が見れるのではないか…と目を輝かせる玄人。

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