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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 600

「ううん…違う。えったちゃんは敵なんかじゃ…ない!」
ひかるはそのしこりを打ち消すようにトリガーを引いた。

ドゥンッ!

打ち出された閃光が竜の顎の下『逆鱗』へと命中する。
「ギュォアァァ…」
古代竜の断末魔が辺りに響き渡った。
『ぐうぅぅ…おの…れ……ニンゲ…ンめ……』
そう言い残し、古代竜は逝った。すると骸は光に包まれ、消える。
『…サンゴック3が勝ったのねん!みんなの応援のおかげよ!じゃあ、みんな!サンゴック3に拍手を送るのねん!』
子供らの喝采を浴びるサンゴック3…その様子を教会跡から伺う黒禍紫怨と白月美幸。
「…殺ったのか…竜が消える時の様子がおかしかった様だが…」
「瀕死ギリギリでアタシとの召喚契約破棄して、強制帰還したみたい。」
タイミングを見て美幸側で、強制送還してしまうつもりでいたのだが…召喚師に術式がある様に『異界の住民』側でも、それなりの代償を払えば行来は可能。
「#ドゥ※ガ*グってばこのアタシが手間暇かけて召喚『してやった』義理も忘れてぇ!!」
まぁ交通費自腹で元の世界に逃げた…といった所か。

「…。」
神凪晶は無言の三点リーダーを刻みながら戦闘を続行していた。
傘に続いて今回の得物は両手に構えた鉄扇…どうも偽装暗器が好みらしい。
「…。」
黒禍に至っては斧を抜くのも面倒なのか、適当に岩石ブン投げ薙ぎ倒す(職業『ちからもち』な感じ)。
古代竜からの支配力が無くなり、統率を失った竜牙兵に手応えの無さを感じながら片付けてゆく。
その間、レイナは拾い物の無線機…男宿の若い衆が戦闘中放棄した物で無線を妨受していた。
『水嶋混成小隊より!これよりシェルター周辺の残敵掃倒に移る!!』

『1-F葬送機か…あ…ゴホンゴホン!ハーヴェイ・バルバトロイです…教会地区の『浄化』完了しました。』
『1-Gガイジン部隊代表リナルド・カノーヴァ…居住エリア…』
各クラスの有志達からの報告はどれも似たようなモノ。
『こちら1-C吹雪姉弟…』
『風紀委員より…』
だが…ひかるえったの名の元にこれだけの人間が…。
『おい非常食…日に当たり過ぎて疲れた…血をくれ。』
『ヴィン駄目っ!オープン回線でそんな話したら吸血鬼だってバレちゃうっ!!』
あぁビミョーに人間じゃない生徒も居たか。
「この様子だと被害はあんまり大きく無いみたいね」
 通信を傍受していたレイナが呟く。
「そっか〜まあ#ドゥ※ガ*グは古代竜の中では若い方だしね、今回喚んだのがヴィ¢ル◎ザ£とか∝グ§ラ♭だったらちょっとした戦争並みの被害が出てたかもな〜」
 その呟きを聞きなにやら物騒な事を言う白月。「でもヴィ¢ル◎ザ£や∝グ§ラ♭みたいな古代竜のロートルを喚ぶには『普通』丸一日は儀式しなきゃいけないから実際に喚ぶ事はあんまり無いと思うけどね」

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