PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 593
 595
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 595

マイク片手、アニメ声なナレーションは元アイドル(B級)1-A西川羽音。
ぼん!きゅ!ぼん!で露出高めの舞台衣装、ピンク色のカツラに星の髪飾りを輝かせる…ガ〇ダムの種で運命な歌姫の衣装だ。
「さあみんなで!サンゴック3を呼ぶのねんっ!!」
デパ屋ドサ周りとか経験済みなのだろうか、やたらと慣れている羽音。
そのキンキン声はやたら高い位置から聞こえて来る…それもその筈、佐藤某の操る巨大着ぐるみの掌をステージに流用しているのだ。
1-E佐藤某、妖糸を操る人形使い…彼もまた思う所あってこの男宿の危機に駆け付けていた。
「まさか…こんな使い方されるとは思わなかったじゃない?」
ピンク色の巨大熊、スケールは1-Avs1-E戦で使ったモノの倍近いが…戦闘用どころかロクに歩く事も出来ないハリボテ、人形使いとしてお遊びで作った試作品だ。
『まぁいい…奴らの戦い…特等席で見物させて頂こうか…』
妖糸を操るコックピットで独りごちる某…腹黒いねホント、西珠久の同志は…戦う気は更々無いらしい。

多分珠久本人も何処かで暗躍してるのだろうが…。
そんな腹黒兄弟なぞ露知らず、羽音が孤児院に向けてかざしたマイクに『チビっ子の諸君』が応える。
『せ〜の…サンゴック3〜!助けてぇ〜!!』
危機感ゼロで救いを求める叫びと共に…給水塔から、銭湯の煙突から、そして電柱の上からトリコロールの爆発とスモークが起きる…。
『何奴じゃっ!姿を見せいっ!!』
鎌首を廻らせルビー色の瞳を輝かせる古代竜…その先には奇妙なイデタチをしたニンゲンの小娘が三体。

「りゅうびたん(ぴきーん)!!」
給水塔のタンクから二刀の七星剣で華麗な剣舞をキメる巫女姿のひかる姫。
「ちょーひたん(ばぼーん)!!」
銭湯の煙突から蛇矛で豪快に十文字を刻む黒ナース辺里えった。
「そして…かんうたん(どでーん)!!」
電柱のトランスの上で青竜偃月刀を風車の如く旋回させ、どん!と石突きを立てる半乳セーラー服の刀機真奈美。
ルーファス達の演奏に併せ…アニソンの大御所『水〇一郎』の声真似で主題歌を歌う西川羽音…因みに地声だと正に大量破壊兵器…あ〜ごほんごほん!!

「ザザンザーザザン!ザザンザーザザン!サンゴックスリー!サンゴックスリー!ゴォオオオッ!!
…(以下略) 」
番組タイトルと意味不明な掛け声、愛とか勇気とか綺麗事を片っ端から並べ立てた主題歌をBGMに『とぉーうっ!!』と無法の荒野に降り立つ三人の戦乙女…宇宙三国志サンゴック3!!
『サンゴック3…だと?たかがニンゲンごときが…ちょこざいなっ!?』
(すげぇ…今時『ちょこざい』って流石は古代竜だ…)
刀機、ひかるえったの三名と対峙する古代竜に、思わず感心してしまうルーファスなのだが…。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す