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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 594

と、ふりふりとフリルを揺らす彼に命じた刀機。
「ところで僕に用意されたこの衣装は…一体…?」
黒地に白いフリルをあしらったワンピースにエプロンドレス、金髪を横切るレース状のカチューシャ。
「メイド服だ、自分の着ているモノぐらい見て解らんのか執事!?」
「あの貴女、いま確実に僕の事『執事』って…なのにその…。」
ぷっ…と軽く吹き出してから目線を泳がせる刀機。
「あ〜ホラ…長い人生『踏まねばならぬステップ』がいくつもあるのだよ。」
「間違いなく『押しちゃいけないスイッチ』だと思うんですが…。」

刀機は暫し沈黙した後、女装メイド執事ルーファスのを軽く流して未来に向き直る。
「偵察からの報告はどうか?」
「今の所…時々、竜牙騎兵や大型の化石竜に苦戦している程度ですわね…。」

『ざざ…こちらAブロック異常なし、引き続き偵察を続行する!!』
『がが…こちらBブロック交戦中…竜牙兵と化石竜のみ!オトコギドラは発見出来ず!!』
孤児院周辺…旧商店街跡地で雑魚退治しつつ偵察に出ていた生徒らからの通信からは、未だオトコギドラ発見の報告はない。

…しかし…
『がが…こちらCブロック異常なし…あ!ちょっとアンタ…ここは危険だからシェルターに…(がらぐしゃ!!)』
奇妙な通信内容の後…無線機が打ち捨てられたようなノイズ…。
「Cブロック!一体何が?報告を…」
『ざざ…か、怪獣だぁああっ…ざざ!!』
『ぐおるぅううううっ!!』
怒号と悲鳴混じりの銃声…。
『ぴぴ…ざぁあああ〜…』
途絶えた通信に一同に緊張が走った。
旧商店街…瓦礫の山を打ち払いながら、無法の大地にそびえ立つ古代竜…その巨大な足が『桐生商店(有)』と印された看板を踏み砕く。
「馬鹿なっあの巨体で…一体、何処に伏していたというのだっ!?」
通信内容を深読みすれば、彼女がどのようにして偵察や監視の目を逃れて来たかバレバレなのだが…。
叫ぶ刀機の目と鼻の先に古代竜…どうやら実質三人で戦わざるを得ないらしい…キョトキョトと『高い所』を探す。
(かなりヤバ目な状況で何気にノリノリだこの人っ!!てぇか思いっ切りぱんつ見えてますよっ!!)
手頃な電柱によじ登る刀機に心の底から激しくツッ込むルーファス…かく言う彼も作戦通り『主題歌』要員として、八神やアズリアの元へ向かった。
迫り来る古代竜#ドゥガ※グ…もとい『宇宙怪獣オトコギドラ(命名その辺のチンピラ)』が人語…ご丁寧に日本語で降伏勧告を迫る。
『妾は古代竜#ドゥガ※グ…人間共に告ぐ…いますぐ幼子らの血肉を我が供物として差し出せぃ…さすれば、それなりの慈悲をもって接してやらぬ事もないぞぇ?』
(ちょっとぉおお!怪獣さんもなんかノリノリなんですけどっ!?)
「大変だっ!地球侵略をもくろむクリカラ星人の造り出した、凶悪宇宙怪獣『オトコギドラ』が攻めて来たのねんっ!!」

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