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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 583

「そーいや最近浅倉さん、ウチの光樹にちょっかい出さないよな…今日も姿が見えないし。」
「あ〜…ホラ姐さんも裏社会の顔役で色々忙しいから!?」
あからさまに目線を反らすヨージ兄ぃ…怪しい。
気付いた様子もなく、流は武器を点検する。
スコーピオン短機関銃とジュラルミン盾…盾には何の冗談か『08』と番号標記してある。
「そーいや天地くんも来てないみたいだな?あの正義感のカタマリみたいな子が…」
「あ〜…人気は下火だけど…彼も一応アイドルだからなぁ、忙しいんじゃない!?」

確実にヨージ兄ぃの声は裏返り顔面蒼白、
「裏社会もアイドルも…正反対のポジションで『一緒になるなんて有り得ない』だろうけど大変なんだろうなぁ。」
一人ごちながら腰に予備弾倉、腿のポウチに水剣のペットボトルを固定する流の隣で…ヨージ兄ぃは挙動不審そのもの、滝の様な汗を流していた。
(大騒ぎだろうよ…『あの二人』が付き合ってるなんて、マスコミ学生にかぎつけられた日にゃよォ!?)

「おいおい…お喋りはそこまでだぜ。来るぞ!」
押し寄せる竜牙兵の大群を目に鳳が激励をかける。
「指揮官は俺だぁっ!」
水嶋はハゲしく怒鳴り、先頭の竜牙兵の頭部に水剣を叩き付ける。
各自、連携し竜牙兵を倒していくが数が多過ぎる。
次第に押され始めた。
(急ごしらえの混成部隊にしては善戦しているが)
長身のビッチちゃんのガトリング銃…『周辺機器が揃わないと撃てない云々』などと、フィクションを理解出来ない腐れガンマニアの戯言を吹き飛ばすかの様に、骨の弩で矢襖を組んでいた骸骨の群れを薙ぎ倒す…。
「残弾300切ったっ!!」
弾幕と比例して撒き散らされる撃ちガラ薬夾、背に担いだ弾薬箱は大分軽くなっていた。
古代竜がどれだけこの男宿敷地内に牙を撒いたのか、ひとつの牙から何体の竜牙兵…魔法生物ドラゴントゥースウォリアーが作成出来るのか、次から次へと沸いて出る。
「かたかたかた!」
(注:骨語)
少しは知恵を使ったか(ゴーレムの類では賢い部類とある)竜牙兵一個小隊が、長い鉄骨を抱えてシェルターの扉を突き破りにかかっていた…。
「ん〜わかってないねぇ…無理矢理ブッといの突っ込んだからって…女の子は喜ばないよっ?」
竜牙兵達の見上げる先、高台に陣取る影…気取った手付きで二挺の短機関銃を眼前に交差させてポージングする鳳充規。
「かた…かたかた!?」
「かたかたかた(笑)」
(注:骨語)
魔力の紅い瞳には、確実に彼をイタい奴と見下した光が宿っていた。

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