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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 580

普段目立つ浅倉組だけがB組にあらず…と言う事でメンバーの士気は高いが…理由としては実は薄かったりする。
一番の理由は…彼らはA組との闘いの後、すっかり『光樹萌え』になってしまい…いまや奴隷ズの下部組織(?)『ひかる親衛隊』を結成するまでになっていた…勿論、当の本人は知る由もないが…
「ひじり、聞くよろし…我々準備完了、作戦開始ね」
最近、奴隷ズ入りを望んでいるらしい梨花が、半ば強引に参加を了承させたひじりにレシーバーを通してそう言う。

「天地親衛隊には負ける良くないね!」
通信をして呟く梨花…鷹獅が率いる浅倉組だけでなく、天地が束ねるC組や…他にD組等も危険を顧みず参加している。
『ひかる派』と『えった派』に別れたB組とは違い、C組は相変わらず天地親衛隊が一致団結して士気が高いし、D組は数人が『奴隷ズは無理でも親衛隊に!』と言うぐらいなので同じく士気は高い。
何より闘いを通して築いてきた『絆』が、彼らを動かしていたのだ。

その辺えったは現実主義でカリスマ性よりも以外と高い統率力で人を掌握していた…光を支える影として。
ラリモト兄のお節介で脇に追いやられた牝獣ズも遊んでいた訳ではないらしく、逐一えったに報告を入れていたようだ。
「牝獣ズからの報告によると各クラスからの増援を確認…ただし同時に月見草館や避難シェルター付近にも竜牙兵の出現が確認されました。」
…ざわざわざわ…
1-Aの間にざわめきが起こっていた。
あくまでえったは冷静に指揮を執る。
「水嶋くんっ!!」
『お…お〜う』

実は量子のメガトンパンチだけで廃ビルが倒壊した訳ではない。
タイミング良く力を加えて破砕する重量物…大抵屋上に設置してある貯水タンクである。
一度に5リットルしか操れない彼にとって、直接水道を操作しても建物を壊す重量物とするには相当な重労働であっただろう…えったへの応答もヘトヘトな感じである。
「増援の方と連絡が取れました…月見草館や避難シェルターの防衛に余剰人員を送ります…合流して指揮を頼めますか?無理なら…」
『待てよ影汰』
水嶋流の応答の毛色が変わった辺りに小さな笑みを浮かべる辺里えった。

『俺にもヒーロー、演らしてくれよな?』
「了解。じゃあ数人付けるから指揮を取って下さい。ただ…前髪だけには気をつけなよ?」
『うるせぇっ!人の傷口をほじくるな!』


B組の不良を六人、引き連れ月見草館へ来た。
そこには閉じられたシェルターとそれに群がる数十の竜牙兵。
竜牙兵達はシェルターの知識が無いのか無理やり扉をこじ開けようとしている。

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