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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 579

廃棄された工場街にドラゴンブレスの嵐が吹き荒れようとした…刹那。
…ぼごぉ…がらがらがらっ…
「おるぅうううっ!?」
廃ビルが倒壊して古代竜の行く手を遮る…一見して自然崩壊かの様に。
よくよく調べれば主要な支柱に人為的な破砕痕、しかも明らかに建築技術のある人間にしか解らぬポイントにだ。
それに加えてカラだった筈の屋上非常用貯水タンクが突然満タンとなり、建造物を倒壊に到らせる重量物となっていた事実が判明するであろうが。

「…しっかしさぁ…爆薬設置は兎も角として…よくパンチで柱をブチ割れるわね量子は…」
手際のいい量子の仕事に感嘆しつつも、バカ力には呆れ気味の雪菜…
鈍重なのもクラス一だが…パワーに関しては、理都やジョー等のパワーキャラに匹敵するのだ。
次の作戦まで手待ちの遊撃班が、救護班の負傷者搬送…人のパワーに呆れる雪菜も野郎二人を肩に担いでいる。
その横には負傷者の脚を持って肩から吊り下げている『白い悪魔』サラが並んで歩く。

「リョーコはアノ時…イチバン腰ガ激しいデス…ダカラ腰の入ったパンチが可能でヤガルんデス」
「まっ…確かにね…」
これも人の事は言えないが…普段からみればびっくりするぐらいセックスの時は奴隷ズは乱れるのだが、量子の乱れっぷりの凄さは付き合いが長い方の雪菜でもびっくりだった。
まぁ、あの腰つきなら…あのパンチも可能かなと、一人で自己完結する。
「…デモ、ココで油売って儲ケるのデスか?」
サラの意味不明な言葉を脳内変換して答えを返す。

「大丈夫よ…ちゃんと援軍来てるから…」
雪菜はオトコギドラの唸り声の近付いてくる方を見ながら不敵に微笑んだ。


…男宿廃ビル地区。
かつての旧校舎であるこの地区の廃ビルの屋上で…オトコギドラの侵攻を見つめる一団がいた。
中心にいるのは…チャイナ服に身を包んだ少女…B組のエースと言える威梨花と、浅倉組を除いたB組の一団であった。
「オトコギドラ…第一トラップに足止め中…越えるまでに多少の時間があると思います…」

『千里眼』能力を持つ天川小路未来の従弟、東国丸今日四郎がこの場のリーダーである梨花に報告する。
この場にいる他のメンバーは、『影武者』能力を持つ梨花の片腕的存在の辻浦ひかり…立花理人の親戚、『八卦』能力の白壁昴と『錬金』能力の八ヶ谷涼子…『修復』能力を持つシルフィール・カースト…理都の双子の弟だが姉と正反対の鉄田都志雄…そして、自他共に認める卑怯者(笑)鎹保…
別に呼ばれた訳でなく自主参加で現れたメンバーであった。

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