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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 577

玄人が感涙にむせっている傍らで…どっかと地面に胡座をかくビックジョーがいた。
部分巨大化により頭だけ大きい…そして巨大になったアフロ…
脚立に登った有田美夏が、うんしょうんしょと言いながら巨大下敷きでアフロを擦る。
…即ち、静電気によるアフロ発電…バカげた発想のくせに『英霊王』全体より発電量が多い。
何より…ジョーのアフロがバチバチと放電する様がバカな発想に現実味を持たせていた。

「さて…我輩達はまた別の用意をするかな…」
そう言い玄人は終幕の用意に取り掛かった。


「刀機さん!敵映、肉眼で確認されました!」
「そうか…ひかる、えった!出番だ!」
「「はいっ!」」
ひかるとえったは服装を整え、教会から見える貯水タンクの影へと向かった。
一方必死にサックスを演奏しながら「仲間」の到着を待っているルーファスの顔は険しかった。
そのサックスから奏でられる曲は誰も知らない。誰も知っているはずが無いのだ。
既に彼が演奏できる曲は全て演奏してしまい、アドリブで何とか誤魔化していたが、それも限界に近づき、曲の2週目に入ろうか迷っていた。
(もう〜!皆遅いよ〜!早く来てよ〜!!)
涙目でサックスを演奏するルーファス、しかし心での叫びなのでその声は誰にも通じない…。
筈なのだがルーファスの後方でごろごろと何かを転がす音が近づいて来て、その次にやって来たのはパタパタという落ち着きの無い誰かの走ってくる足音だった。

「お〜〜い!ルー君お待たっせ〜〜!!」
後ろでした声に反応して振り向こうとするがそれより早く、ルーファスの背中に小さな衝撃が襲う。
背中には応援を頼んだクラスメートのアズリア・ヘイゼルがしがみ付いていた。」
背中でへばり付いているアズリアをそのままに後ろに振り向くとアズリアの所属するバンドのメンバーや幾度と無く演奏しているバーでセッションしたジャズ仲間にそれらの友人達と予想していたよりも多かったのでついついルーファスはサックスを鳴らす手を止めてしまう。


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