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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 571

ゴクリ...と息を呑むひかる...。
『リュウビたん』と名札の貼られた巫子装束の胸元から覗くグレートキャニオンな谷間が眩しい...。
(マジな作戦会議だけど...真剣味の欠片もない衣装だよなぁ)
演奏しながらちょっとドキドキしちゃうルーファスくん。
セーラー服、ナース服、そして巫子服...ひかる姫はギリギリセーフとしてもあんまし竜退治向けの衣装とは思えない。
漫研の校内放送アニメ『銀河三国志サンゴック3』のコスプレ衣装...当然、小等部向け子供番組の名目で放送される『大きなお友達』向け番組であった。
「遅れまして御免あそばせ…」
その時、優雅なお辞儀と共に現れたのは未来…彼女はかなり際どいセクシー女教師コスプレに身を包んでいる。
その未来と共にAD風の陣と羽音…音響担当の補助と声優さんだ。
「うむ、首尾は?…」
「皆配置につきましたわ…量子は水嶋さんと『仕掛け』の設置…雪菜は菜乃花さん、金さん、音無さん、山本さんと共に遊撃…サラは烏丸さんと負傷者の救護…影井さんは足止め工作に向かってますわ」
刀機はこんな時でもA組を召集していたようだ…

彼女は、暴走を伴う危険な覚醒や…学園に数多くいる高能力者をアテにはしていない。
ならば…信頼できるのは仲間達。
真っ先にジョーが時間稼ぎしたのもそうだし…彼らは能力は高くないが、己の能力を生かし任務に当たってくれている。
しかも今のA組は『ひかる姫』の為にならと、結束が固っている…
たとえドラゴンを前にしようと怯まない…共に闘い築いて来た絆はそうヤワでなかった。

「あの…」
えったが彼女にしては珍しく恥じらいながら口を挟んだ。
…視線を気にするかの様な身振り、ここ最近ノーブラもパンチラもお構い無しな彼女ではあったが…。
「刀機さん…問題がもう一つ…」
(そうだよ辺里くんっ!この局面でこの衣装は問題だよねっ!?)
ルーファスは…やっとこの冗談としか思えない展開への(魂の小声な)ツッコミに同意してくれる『漢』が現れた事に安堵の笑みを浮かべた…。
「さっきから執事くんが…イヤらしい目でチラチラ見てます…主にひかるさんを。」
(え?)
演奏中故、弁解出来ない常識人ルーファス。
顔を赤くし俯き恥じらうひかる姫。
(いやっ、違うから…)
「言ってやるな。執事と言えど男だ。発情もするだろう…」
(だからっ!違うってばぁぁっ!)
それでも律義に演奏を続けるルーファスは哀れにもひかるに発情してる事になっていた。
(僕が気にしてるのは服装自体だからっ!別にヤらしい気持ちはなかったからっ!)
ルーファスは心の中だけで反論をしていた。
「まぁ、それは置いといて…戦略を立て直さねばならんな。ヤツに対し我々は非力すぎる」

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