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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 567

そしてBGM演奏と効果音編集を同時に行いながら…円谷の『エリマキ付きの奴』とか言ったらブチ切れるんだろうな…と緊張感ゼロの戦闘にイマイチついていけない常識人ルーファスであった(ジラ〇ス)。

「さて、これからどうするべきか」
 刀機が呟きえったが返す。
「持久戦に持ち込めば保険を掛けてある分此方が有利ですね」
 「ああ、だがこのまま終わるとは思えん、相手はまだ何か手があ……」
 刀機の発話は突然の轟音にかき消された。
 まるで天地の万物が一切合切吼えたてるかのような、人間の耳では既に音として捉えられないほどの大音声。
 それは周囲の人間の精神を揺さぶり、砕き、停止させた。
「うっ、うわああ!」
「ひ、ひぃぃ!」
 男宿防衛隊の間に恐慌が広がり、刀機達さえも朦朧とした状態となった。
(そうか、竜の叫び声には人間を恐慌状態にするのだったな……抜かったか……)
竜のような幻想種やその亜種、古の妖魔といったものは時折視線に自分の力を乗せて相手に飛ばし、人間を石にしたり魂を抜き取ったりする者もいる。
この巨竜は声に力を持たせているようだ。

「グォォッ!」
古代竜はもう一度、大きく咆哮すると戦意を喪失した者達を尻目に翼を広げ、飛び去ろうとした。その時…
『〜〜〜♪〜〜♪』
インカムから心が弾むような音楽が聞こえてくる。
「おおっ!」
「なんかヤル気が出てきた!」
「おいっ、野郎共!戦うぞぉ!」
「「うぉぉっ!」」
漢達はそれぞれの武器を手に突撃した。


「ふむ…ルーファス、君の能力もなかなか…」
「ええ、なんか元気が出てきました!えっと…」
「ワルキューレ騎行曲です…」
「はい!そのワルキューレってヤツ!」
ひかるは頬を紅潮させ、言った。

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