PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 563
 565
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 565

因みに忘れ去られた祥二は…
言葉にならない叫びを上げ爆風にすっ飛ばされる祥二…だが、狙いが確かだったのかオトコギドラに向かってはいた。
テンパりながらも拳を突き出して支離滅裂な叫びを上げ突っ込む祥二…オトコギドラは受けて立つが如く巨大な口を開ける。
「ウララァッッ!!…漢見せてやるぅっ!!…」
交錯…スローモーションのように流れる時間…まるで勝利を確信するように祥二は唇の端を吊り上げる。
そして激突…


パクッ…



止る時間…
双眼鏡で眺めていた花火部員が双眼鏡を落とす。
「…食べられちゃった」
部員の言葉に周囲の者は…はあっ?って顔になる。

ペッ…

彼らの時が止っている間…オトコギドラは痰を吐くように何かを吐き出す。
超高速で吐き出された『ソレ』は屋根に突き刺さり…脚が屋根から生えていた。
「…火炎能力者だけに…煮ても焼いても食べれ無かったのね…」
ああ…愛甲祥二に合掌…ちーん…

その…ヤケに焦げ臭い味のした人間の雄を一別した♯ドゥ※ガ*グ…どうにも『妙な名前』で呼ばれているのが気に入らない。
召喚術者との契約範囲にいる限り疲労や空腹は最小限に抑えられるのだが、あまりに暇なのでその辺をウロウロしていたら見失ってしまった。
お陰でエネルギー消費が激しい…砂塵を巻き上げながら、10トン近い体重の地響きを上げて地表に降り立つ。
ここから先は徒歩で食糧を『現地調達』するしかあるまい。
人間の『幼体』は食いでこそ少ないが、癖のない味…なによりあの『純粋な絶望』が堪らない…。

かつて旧学園内に流通する日常品の生産を行っていた…工場跡地の廃墟。
ヒビ割れたアスファルトを踏み砕きながら、狩場に前進する♯ドゥ…
「来たぞっ『宇宙怪獣オトコギドラ』だっ!!」
「え〜と…(ぴっ)こちら防衛隊!オトコギドラを目視で確認!これより攻撃に移る!!」
『(ぴっ)了解、子供達が満足する程度…死なない程度に全滅して下さい(えった)』
憎まれ口は叩いちゃいるが…一応は気遣ってくれているのか…と男宿の野郎共の間から笑みが漏れた。
最初に交戦した奴ら…ラリモトを含めた傷の浅い者に加え、試合なんざ興味ねぇよと寮でゴロゴロしていた不良グループ…。
先程は遅れをとったが今度はそれなりの人数と武器をかき集めて来た…光線銃にミサイル車輌とまでは行かないものの、思い思いのアサルトライフルにサブマシンガン…荷台に機銃やバズーカを積んだ軽トラも待機していた。
足りない分はダイナマイトなり日本刀なり…雑魚キャラなりの重武装だ。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す