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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 563

「ある日突然『本物の怪獣』が出る…子供達が怖がって表で遊べなくなるぞ!?」
そんな刀機に、ルーファスは今にも掴みかからんばかり激怒する。
そこへえったも到着した…時間稼ぎのザコキャラ達が配置に付いたそうだ。
「だったらヨソで戦いましょう!!」
「噂話に尾ヒレが付く可能性もある…これは『現実の出来事ではない』と子供達のその目に認めさせねばならんのだ。」
あたかも『テレビの中の出来事』の様に見せかけねばならない。
「血生臭いリアルを『おとぎ話』に変えられるのは!今この場には君しかおらんのだ!!」

信頼されている…つい先程知り合ったばかりの女生徒に。
そして、ただ能力を武器にするだけが能力者の戦いではないのだとまで諭された…。
「はい…貴方達はギャングでもカルテルでもなく…そう『地球防衛軍役の俳優さん』ですから。」
えったがトランシーバーで、待ち伏せ配置の雑魚キャラ達に刀機の意を伝えていた。
ドッと笑いが返ってくるのがルーファスの所まで聞こえた。
「私が合図したら…あの給水塔の上あたりから二人で登場してくれ。」
「あ〜…高い所から登場しなきゃダメなのね…」

「当然だろう、ヒーロー・ヒロインなのだからな。その後、背後での爆発と共に名乗れ。もちろんフルネーム、ポーズ付きだ。そうだな…なにかチーム名の様なものが必要だな…地球防衛軍はダサイ。」
いつの間にかヒーロー戦隊もののディレクター口調になっている刀機。
「はいっ、刀機さん!やっぱり横文字の方が良いと思います!」
ひかる姫もノッてきた。
「ふむ、なるほど…確かにその通りだ。では〜ズとか〜マン、〜レンジャーなどだな」
そしてその傍ら、えったの通信内容…。
「…という訳でゴ〇ラのJ隊ぐらいは持ち堪えて下さい…全滅する時はちゃんと負け惜しみをお願いします。」
『おいコラっ!俺達全滅するの前提かよっ!?』
『ほんっと可愛くねぇ一年坊だなこの野郎!!』
(なんか楽しそう…ってゆうかイイの?こんなんで!?)
刀機プロデュースでのひかる姫との打ち合わせといい、えったと不良少年達の憎まれ口といい…なにひとつ真剣味が感じられないあたりちょっと心配な常識人ルーファスであった。

「と言うわけでルーファス君…怪獣が現れたらあのゴ〇ラのテーマソング…知ってるよね?ドシラ♪ドシラ♪で始まるヤツ…で、彼らが戦闘する際はJ隊のやられる時のどこか勇ましいヤツで。それと…」
えったの指示にルーファスはただ、了解するしかない。
「刀機さん…えったちゃんってゴ〇ラか伊福部さんのファンかな…」
「うむ、そうかもしれん。拘りが片寄っておるな」
えったの新たな一面の発見に囁き合う刀機とひかる。

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