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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 557

今泉の不在に加え…こんな時に限って腕に覚えのある連中は試合観戦で出払っているのだ。
そして男宿…旧学園跡地の無法地帯は『無法を許すが故』法の庇護は皆無なのだ。
「おぅおぅおぅっ!?」
くそ度胸だけは一丁前な不良学生達が、サタスペ拳銃やダンビラ片手に立ち向かう。
「うぉおおっ!怪獣がナンボのもんじゃーい!!」
「かかって来いやあ!今泉の方がよっぽど大怪獣じゃあっ!!」
硬い鱗に豆鉄砲をブッ放しナマクラ刀を突き立てるが、巨竜の鱗には傷ひとつ付かない。
「うぉおおっビビるなぁっ!エモノとキ〇タマぶら下げてる奴ぁ前に出て戦えぇっ!!」
ノコギリ状に刃溢れしたダンビラを叩き付けながら叫ぶ三年生に呼応したかの様に…隠れていた奴、とんずらしかけていた奴らも角材やらコンクリ片を拾って立ち向かう。
「おのれ『宇宙怪獣オトコギドラ』めっ!!」
「行くぜ野郎共っ『宇宙怪獣オトコギドラ』に男宿魂見せてやれっ!!」
ぽかすかぽかすか!!
…ぐるぅううう…
生意気な小娘の稚拙な召喚術に呼び出された挙げ句の放置プレイに加え、折角『コチラ側』に来たのだからと暇潰しのお散歩まで邪魔されて少々ご機嫌斜めな…え〜と*ドゥ※ガ♯グ?…が咆哮と共に身をよじる。
「ぐるぅおおんっ!!」
ばちこーん!ばちこーん!
「へぶーしっ!?」
「ぷぎゅるっ!?」
命知らずな野郎共はその巨大な尻尾のひと薙ぎで、や〇らか戦車かピ〇ミンの様に蹴散らされ…ひとり、またひとりお星様となってゆくのであった(合掌)。
不機嫌そうな羽ばたきと共に東の空…孤児院の方角へ翔び去る古代竜…ドゥ…ガ…え〜と『宇宙怪獣オトコギドラ』であった。
「プ…風呂修斗のアニキっ!!しっかりして下さいっ!!」
「ぐ…グレイトフル・デっ…ごぽっ!げふっ!!」
ザコキャラなりに男宿魂を見せ付けた野郎共…腐っても能力者、死人こそ出ていないモノの既に戦闘不能なボロ雑巾一個小隊…。
「う〜む…辺里の様子を見に来ただけなのに…コレは一体?」
「や…ヤクザ屋さん達っ?一体何があったんですかっ!?」

…フムと腕組みツインテールを誇らしげに揺する刀機真奈美と、蔭からおずおず顔を出すひかる姫(光樹)とであった。
立花先生に頼まれえった(影汰)を呼びに来たのだが…屍るいるいのヤクザ屋さんでチンピラーズは一体…?
「まさか…えったちゃんが!?」(違います)
「うむ!辺里ならやりかねん!!」(違うって)
二人の唇から溢れた彼女(彼)の名に生気を取り戻すザコ軍団。
「あ…この二人!辺里くんの仲間だっ!!」
「そうだっ!きっと宇宙怪獣なんかメじゃないぜっ!!」

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