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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 548

「ほらほら! 予告の時間まであと80秒! 頑張ってみなよ!」
白月が焦らせるかのように声をかける。
「言われずとも……」
 返答は行動、足に纏わりついていたゾンビの頭を砕き、今度こそ完全に停止させる。
「頭部を砕けば……」
 気付いた晶の行動は早い、ゾンビの頭を狙って砕いていく。
 次々と頭を狙うも、ゾンビ達もお互いに庇い合っているためなかなか上手くいかない、ゾンビの数も減って来たがタイムリミットは近かった。
(残り5秒、後3体……間に合うか?)
 傘を思い切り振り回して2体同時になぎ払う、そして最後の一体に向かうが。
「なっ……」
足が何かに引っかかり遅れが生じる、どうやらゾンビの内一体への狙いが外れ生き残っていたようだ。
「くそっ」
 倒れたまま今度こそ頭部を砕き立ち上がるも時は無慈悲に過ぎ去り、残り……0秒。
「ぐぅっ…がっ…!」
突如、苦しみだし四つん這いになる晶。その目元からは真っ赤な血液が流れ、会場の床に滴り落ちていた。
「えっ…何で…」
美幸の顔が驚愕の色に染まる。
「何で…血が?結界があるのに…何で…?」
美幸は心底分からないといった様子で立ち尽くしていた。

「まずいっ!」
玄人は叫ぶと紫怨へ向けて手をかざした。
「神風!」
一陣の突風が吹き、紫怨はスタジアムの壁へ吹っ飛ばした。
「大丈夫か、晶ちゃん君!」
玄人は晶へ駆け寄る。
「…はぁっ」
玄人は晶の頭部へ手をかざす。すると、晶の出血が止まった。
「……デルリン?…」
玄人が再生した事に驚き、晶は尋ねた。
「これか?…これはレイナと交わったらできるようになったのだ…」
 ちょっと衝撃的な告白、だがその衝撃覚めやらぬ内に。
「がっ!」
 玄人が吹き飛ばされた、黒禍は攻撃でさしたるダメージを受けなかったらしく飛燕の速度で肉迫し一撃を加えたのだ。

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