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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 547

「どうしたの?まさかこの子達にビビったとか言うんじゃないでしょうねぇ?」
晶は眉一つ動かさずに言い放つ。
「別に…それで本当にいいんだね…」
美幸は晶の言おうとしている事の意味が分かっていないようで怪訝な顔をしながら首を傾げる。

「君の守りは…それで良いんだね?、まだ足りないなら待つよ…?」
「ふうん、優しいんだ。それは私が後衛の能力者だから?」
晶は何も言わずに首だけを縦に動かして返答する。それを見て美幸は少し笑いながら
「ありがと、でもいいよこの子達もそれなりに強いからね。それより君の方こそ大丈夫?後で負け惜しみを言っても聞かないよ?」

美幸の言葉に晶は滅多に浮かべない微笑を浮かべながらゆっくりと口を開いた。
「それじゃ…少し時間を貰おうかな…準備を済ませるから…」
言い終わると晶の目つきが先程のそれとは大きく変わり、殺意すら放ちそうな鋭い目に変わった。
「十戒設定…強化対象、反応速度及び肉体強度の変更。
強化比率、脚部35%…腕部40%、残りを防御時の肉体強化に使用。設定…完了。ゾンビの数は…ざっと見積もって30から40体位かな…なら…」
そこまで言い終わり、一拍置いてまた自らに誓約を課し始める。
「十戒発動。我 神凪 晶の名に於いて自らに命ず。我 彼の地に在り敵屍操兵の全てを一分三十秒以内に薙ぎ払う事を命ず。果たせぬ時、その盟約を我が身に剣と成してその戒めを現さん…」
「征くぞ……」
 ゾンビの群に飛び込んで行く晶。
「ふっ」
 傘の一閃、ゾンビをなぎ払い、体の半ばを持っていく。
「あはっ、凄いね!」
 白月が賞賛の声を上げる。
「でも……その程度じゃぬるいよっ!」
 上半身と下半身に分かれたゾンビはそれでも動き晶を妨害する。
「くっ」

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