PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 542
 544
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 544

「すまないな。あぁ、刀機。お前も桜川に付いて行ってやってくれ。一人じゃどうもな」
「了解した…行くぞ、ひかる」
「はい、刀機さん…」
ひかると刀機は会場を後にした。


『続きましてぇ!第二回戦、黒禍、白月ペアVS大阿門、神凪ペアです!入場して下さい!』


観客達もイロ者クラス浪人にも慣れつつあり、あまり動揺もしなかった。
「じゃあ、皆!よくこの試合を見ておくように!」
流はA組メンバーに言う。
「ひかるやえったがいないけど、まぁしょうがないか…」


『これはどうしたことか?大阿門選手、三本の剣を携えての登場!また、口に咥えるのか!?』
玄人は背中に一本、腰に二本剣を携えている。


「NO!これには特別な使い方があるのだ!」
玄人はそう言うと背中の剣を抜き、刀身を指で弾いた。


『それにぃ!神凪選手の得物は傘!傘です!』
『あれは中国の暗器ですわね。遠心力を利用して外骨が絞られ、相手の身体を削ぎ落とすのですわ』
『そ、そうですか…また黒禍選手は……』


会場の片隅、教員観覧席…
念話で話す、警備員刹那。
『おい姐さん!奴の様子はどうだ?』
『ええっとねぇ…すごっく優しいいの。私のために朝食を作ってくれたりねぇ〜』
『っ!ばれたのか?』
『うぅん、朝食を縁側においてあってねぇー警備員へ食べるが良かろう…追伸、決してばれた訳ではないので安心するようーって書置き置いてったの。それで、そのオムレツがまた美味しくてねぇ…』
『おいぃっ!まさか…惚れたわけじゃねぇよな?』
『そのま・さ・か♪あっちの方も立派なの。ほら、一緒にいた銀髪の女の子と昨晩ね…』
『まてぇっ!別に惚気が聞きてぇわけじゃねぇんだよ。なんか掴めたか、経歴とか?』
『私の情報だと教会の神父様に聞くと良いわよ。きっと教えてくれるわ』
『教会…ねぇ』
『あと特別、何かしようって気配は無いわ。だから、今は安心していいわよ』
『そうか…監視を続けてくれ』
刹那は念話を切った。


『それではぁ、ただいまより第二回戦、一試合目を開始します!ではゴングを…』

カンッ!

ゴングの音が会場に鳴り響いた。
「紫怨、今度は私も戦うわ!さっきのと違ってヤバそうだもの!」
そう言うと白月は短めの呪文を唱えた。

ふぉぉんっ!

白月の回りにゾンビの大群が現れた。

「むう、晶ちゃん君…ゾンビだ」
「…バイオハザード」
「確かに言いえてるな!…では行こうか!」
「了解…」
玄人と晶は並んで走り、ゾンビの大群に突っ込む。

「紫怨!今のうちに呂布を呼んで!」
「………」
黒禍は能力を発動した。

「まずいぞ、晶ちゃん君!あの大きいのが能力を使った」
玄人は剣でゾンビを薙払い、言った。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す