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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 540


そして昼休み終了後、A組HR…
「さ〜て…じゃあ出席とるからな、返事しろよ」
理人は名前を読み上げていく。
「たくっ…桜川達は今日も遅刻か。今度、呼び出そうかな…は〜い、じゃあ流…」
「はいっ」
「クラス浪人達のピックアップ、始めてくれ」
理人はそう言うと、空いていた椅子に座った。


HRが始まり、誰もいない廊下をドタドタと走るひかる一行。
「あぁ〜…今日も遅刻だぁ!」
「未来がサカったせいなのねん」
「おだまりっ!?」
べちべちと未来からデコピンの嵐を見舞われる羽音。
ふと横目にサラの動態視力が捉えた人影ふたつ。
「ア...ブルー・スリーな二人も遅漏デスだよ?」
量子もツッ込む余裕はない…兎に角ユル目な時間設定で遅刻する輩は幾らでも居る。
「だからぁ!コレだからお前の睡眠時間と食事ペースに合わせるのは本っ...当にっ!嫌なんだよぉっ!?」
「もふもふゴメンさぁ〜。」
もう一組の遅刻グループ、八神陣と山本ひじりが廊下を駆ける奴隷ズと平行して窓の外...桜並木を猿(マシラ)の如く跳び移る姿が確認出来た。
ギターを背負い長髪をなびかせる陣の隣、遅刻の基本フードである食パン…一斤丸ごと喰わえたひじりニィニィには16枚切りの耳ひと欠片の反省も見当たらない…。
ばきめき
「もふ…ヤバいさぁ〜?」
どんがらんべしゃっ!!
「うわぁ?ひじりっ!ひじりぃっ!?」
重量オーバーか?枝を踏み折ったひじりニィニィと救出に当たる陣…フェイドアウトしてゆく拳法コンビに、疾走しながらしばし合掌したのち叫ぶ刀機。
「逝くのだ奴隷ズ!彼らの屍を越えてっ!!」
桜川ひかる(光樹)とセ〇クス奴隷ズは教室に滑り込み…アウト!であった。
「でこの二人は…」
バタンッ…
クラス中の視線が集まる。
「お前等!二日連続で遅刻だぞ!」
理人が言う。
「先生…すみません!」
「たくっ…おい、流。続けろ」
流は説明の続きをする。
「え〜、この二人は召喚と憑依でタッグを組んでいて……」
ひかるは席に着くと、影井がコソコソと説明した。
「…ひかる殿、候補は四人で今、三人目と四人目の説明をしているところだよ…でござる」
「ありがとう、影井君…」
「…つまり近距離戦闘をしつつ、もう一人が後方から強力なのを打ち込むというセオリー通りの…」
流の説明はまだ続く。
午後からの対戦カードの説明が始まった辺り…やや遅れて血まみれの山本ひじりを担いだ八神陣が『すんまっせぇ〜ん!!』と窓から入ってくる。
ひじりは半ば目を回しながらも…木の枝や砂利、ガラス片その他を食い込ませた食パン(一斤)を完食していた…陣はコメカミを引き吊らせながらそのまま『血の補給』と称して懐から取り出したホウレン草の缶詰を開封もせず彼の口にネジ込んだ。
ポパイのBGMと共に復活したひじりと共に、平謝りしながら着席する…。

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