PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 531
 533
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 533

遠目には百合なカップリングと映りそうだ。
「えったちゃん?いきなしケンカは止めてね?」
「だがひかるよ、寧ろ媚びへつらう奴でも困る…第一ウチのクラスも十分にアクの強い部類だろうに?」
不安顔のひかる姫の頭をぽふぽふ撫でながら刀機はかんらかんら笑い飛ばした。
反対側のアーケード…武器屋で『.50AEマッチ用アモ』と標記された木箱を受け取る神父姿の少女…キャッシュで気前良く払いながらもキッチリ領収書を書かせ、しきりに経費云々と口にしていた。
「それで…その四人は全員入れちゃうんですか?」
えったは華奈美の腰を撫でつつ、聞く。
「まさか…明日から三日間、中間発表のためにクラス同士の闘いは無い。その分、浪人達の闘いをするらしいからな…その時にクラス皆で決めるのだろう…」
ひかる達は商店街を過ぎ、寮へ向う。
「すっかり遅くなっちゃったね…」
「しょうがないよ…いきなりBBQだもの…この後、どうするの?私達は自分の部屋に戻るけど。ほら、華奈美…行くよ」
えったは華奈美の首輪から繋がる紐を引っ張る。
「そうだな。私達はひかるの部屋でまぐわるとしよう…」
刀機はひかるの部屋へと向かった。
『この店って量産型ミスリル剣(この学園で出回る安価な魔法金属)の研ぎ直し...』
『ウルフの9mm弾100発とタウルスの予備マガジン...』
などと試合シーズンまっさかり、人だかりを掻き分けながら居住エリアへ...。
「おかえりなのねんっ!!」
「ん〜?おかえり。」
出迎えは羽音と雪菜。
部屋の奥では量子が下着の上に男物シャツ姿…半裸でお昼寝する傍ら、作務衣姿のサラが書をたしなんでいる。
「ぐぅ…zzz」
「ヒカル一昨日来やがりマシタ!!」

達筆で『嗚呼、刻が見える』と綴られた短冊を満足気に額に入れるサラを見ながら…あぁ日本語の筆記はマトモに出来るんだ…と納得するひかる姫。
「あれ?未来ちゃんは?」
きょときょとと不安気に室内を見回すとサラが応じた。
「ミライなら司令室ですダヨ?」
…しれい…しつ…?
肝心の通訳…サラのビアンな相方である量子は只今お昼寝中。
いや、またもやサラのビミョーな日本語会話という容疑はこくこくとうなづく羽音と雪菜に払拭された。
そして
『あら…ひかるさん?おかえりなさい。』

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す