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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 530

「あと…その脱走者ですが…どうも暴走したらしくて…その時に警備局員を手助けした生徒達がいるそうです。」
「ヴィインセントとでも、デルカイザーでもなくか?」
「はい…その生徒達の名は調査中ですが、どうも普通科A組の生徒のようです…」
「ぬ、それは桜川光樹と辺理影太ではないか?」
突然のアルマの答えにウェインは面食らいながらも続ける。
「あ…はい…その通りです…ですがどうして分かったのですか?」
「勿論だ。あやつら二人は妾の『美少年少女コレクション』のリストに載っている妾のお気に入り候補じゃぞ?!どこの猪とも知れぬ奴に負けたりするものか」
ふんっ!と威張るように言うアルマだった。

隣ではクスクスと真由が小動物みたいに控え目な声で笑っていた。
「そうですね、アルマ様のそう言う所、私好きです」
真由からの思わぬ一撃に顔を若干赤らめながらアルマはそっぽを向いた。その隣真由がさっきとはまた違う、何かを懐かしむような感じでアルマに話し掛ける。
「ねぇ…アルマ様…この近衛隊、前みたいに戻れたらいいですね。」

真由の言いたいことを察したのかアルマは真由に振り向きながらその言葉を返す。
「ん?ヴィンセントとハーヴェイの事か?そうじゃな…10年前にヴィンセントが教会を抜けてからすぐにハーヴェイも近衛から抜けてしまったからな…寂しいと言えば寂しいのう…」
微笑みを浮かべながらも少しばかり寂しげな表情を浮かべるアルマ、そこで何かが思い付いたように表情がコロっと変わり、真由に問掛ける。

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