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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 523

そこへたまたま通りがかった不良少年の群れ…これからデイリでもあるのか戦闘服姿に覆面、ブルパップ銃を肩に提げた一団。
「ん?」
しんがりに付いていた少年が脇見して虚空…いや地面を見つめ覆面の下で怪訝な表情を作った。
「気のせいかな?」
仲間に置いて行かれまいと軍靴を響かせ去って行った。
…んふ(ぱっくり)…
無論『姿は消した』まま、気配だけごく僅かに発した…露出の気でもあるのか亀田麗緒の『ご開帳』ポーズ(ぱっくり)であった。
立ち上がり尻に付いた砂を払い(それさえ視認不可能)、任務に戻る…。
ストリートキングアーミー…失礼、カメレオンアーミー亀田麗緒が任務に向かっている頃、ひかるとえったはみこと達と別れて帰っていた。
「彼らをA組に呼ぶの?」
ひかるの素朴な問いに、刀機はひかるの頭をくしゃくしゃと撫でながら微笑む。
「いや、私にその気は無い…彼らにもその気はないだろうしな…」
「僕も反対ですね…それにひかるさん、大阿門君のような超御都合万能無敵な能力者が側にいると…主人公の座奪われますよ」

えったも反対の言葉に、ひかるはあうっと呻くしか無かった。
「それは兎も角…目を付けられた生徒を迎える程の力は我がクラスに無いのが現状だからな」
刀機の微笑みながら言う言葉…そんな輪に華奈美だけが加わらず怪訝な表情をしていた。
「…何かがいるみたい」
虚空を見詰める華奈美…彼女の『レーダー』能力はおぼろげながら『何か』を捉えていた。

刀機はその言葉に表情を鋭くするが、索敵能力者ではない彼女には捉える事はできない。
勿論、ひかるとえったも同様である。
「陣君なら確実に捉えれるだろうけど…」
華奈美のレーダーは姿を消したモノは解るが、それが何なのかまで認識できない。
むしろ遠くの認識している者の動きを把握する事の方が得意分野なのだ。
陣君…八神陣の使える超音波は攻撃だけでなく索敵にも使え(コウモリと同じ原理で…)るが、こちらはこんな時の接近専門である。

彼は常に超音波の網を周囲に張っているので、目を瞑っても生活できるらしい。
修行の一環として目を瞑って生活する事もある陣…そうやって能力を上手に使う事で、彼は理都らと並ぶA組攻撃陣の中心を担っているのだ。

「…殺気はないようだな」
修行を積んでいるから、気の流れで敵を察知できる刀機だがそれぐらいしか解らない。
もし相手が殺気無く殺せるプロなら彼女とて危ない相手である事に少しヒヤリとする。
「行ったみたい…」

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