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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 521

「危ねえヤマだからな、もし何かあっておっちんじまっても構わねえ奴に頼む事にしたのさ」
「あらぁん、酷い事言うわねぇ」
「おっと、言い方がわるかったな。…悪いとは思っているさ、だが顔見知りが死ぬ事程やりきれねェモンはないからな…」
そう言う刹那は苦い表情を浮かべながら遠い目を(思い出し風味)する。
麗緒は刹那の思い出しモードを断ち切る様に再び会話を切り出す。
「で、私は何をすればいいの?」
回想から引き戻された刹那は返事を返す。
「んぁ、あぁ…大阿門玄人ってヤツを監視して欲しい…得意分野だろ?」
「はぁ〜い、りょ〜かいしましたぁ〜。お金はいつもの口座に入れておいてね♪」
軽い口調で仕事を引き受ける麗緒に刹那は軽い頭痛を覚えながらも麗緒に忠告する。
「だが気を付けろよ、まだまだこちらでも把握できていないところが多い生徒だからな。」
「はいはい、わかってるわよ『仕事はいつも全力で』私のポリシーよ」
そう言い残しじゃぁねい♪と手を振りながら麗緒は部屋から出ていった。
亀田麗緒の出て行った直後か、刹那は一緒に退室しようとした部下を呼び止めた。
「今の話…聞いてたか?」
部下…そのラテン系の大柄な男は姿勢を正し、浅黒い顔に唇を歪ませる。
「いいえ。」
他言無用、の符号に答えるが如く部下は否定した。
「そうか。」
…しゅか…
返答から数秒おいて男の左耳が、刹那の甲殻化した右腕に斬り飛ばされ、チャリチャリとピアスを鳴らしながら彼のデスクの上に落ちた。
「ぐぁ?な…何を!?」
突然の暴挙で怒りに顔を赤黒く染め、切断面から流血しながらも傷口を利き手で押さえない辺りは訓練の賜か。

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