PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 511
 513
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 513

華奈美は笑顔で箸を取る。
「そうよねぇ?ハイおぢさま!あ〜ん?」
「あ〜ん...ってソレ炭ぃっ!熱ぅっ熱ぅうっ止めてぇえええ!!」
みことを押さえつけながら即席の焼き鏝を構える華奈美...えったが質問を続ける。
「何するかわかりませんよ?」
「...僕も『詳しく』聞きたい...」
晶は鉄串をガスバーナーで赤熱させる...彼にしては珍しく強い意思表示であった。
「今はその時じゃない...ってトコ?ああホラ!食えるモン焼きなよ!!」
と、火ばさみで器用に拷問具を没収するレイナは、知らないなりに一応の納得をしている様だ…。


そんな様子を監視している警備局員。
「…ザザッ…刹那さん、目標肉を焼き始めました。うまそうです…」
トランシーバーで本部と連絡を取る監視員A。
「…ザザッ…うるせぇ。お前達には飯が支給されてるだろうが!」
刹那のしゃがれた声がトランシーバー越しに怒鳴りつけてくる。
「…ザザッ…飯って菓子パンじゃないっスか…あぁ、豚足まである。俺、好物なんスよ」
監視員Bがよだれ混りに言う。
「…ザザッ…いちいち、んな事まで報告すんな。あと、俺は豚足は嫌いだ…じゃ、目標が動いたら連絡をよこせ…」
「「うぃーすっ!」」
小動物みたいにちまちまとコーンをかじるひかる。
「不思議ですね...こうして敵同士。」
「YES!昨日の敵は今日の友っ!!」
高々と豚足を掲げる玄人。
「今日会ったばっかじゃないっ!!」
華奈美は躰がオトナ化したせいか一番食欲旺盛であった。
「ソイツの言う事あんまホンキにしないで...クス」
レイナは焼き奉行に徹していた...食べるより作る派だろうか。
「......てた。」
「ふ〜ん傭兵さんですかぁ。」
いつの間にか、えったと打ち解ける晶...一応喋ってます、ただし魂レベルで会話が出来るせいか更に蚊の鳴く様な声だが。
「うんうん、敵であっても信義を持って向かい合うのは良い事だね」
 そう言いながら頷くみこと。所々にある火傷の痕が痛々しい。
「さて─」
みことは口の中の肉を飲み込み、切り出す。
「玄人は彼等を育てるとして、ひかる達はどうする?このままいつも通りの修行をするか、覚醒者…まぁ特別科の人間と同じ修行に移るか?」
「…特別科?」
「うん、君達はもうAランク相当の実力があるからね」
みことの問いに三人は黙り込んだ。
「…私は、覚醒者の修行を受けたいです。今日の試合の時の様に暴走して、皆を傷付けたくないっ!」
ひかるは意を決して言った。
「…私も、ひかるちゃんと同じく移りたいです」
えったも続けて言った。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す