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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 512

「真魔界騎士団団長!大阿門・D・玄人であるっ!!」
「レイナ・恵・フォルテスです...よろしくっ。」
「......」
約一名、蚊の鳴く声の名乗りは炭を加熱するバーナーの音で掻き消された...。
「カンナギショウ...くん...ですか。」
えったに振り向きコクコクと1mm程首を上下させた...上下合わせて約2mmの動きで肯定する神凪晶。
辺里えった...無口な者(主に音無弟)の特殊な言語が理解出来る才能があるようだ。
流石に玄人とレイナは驚きの色を隠せなかったが、ひかると華奈美は『この子ならアリだよね』と納得した。
名刺交換の様に、ひかる姫らも会釈しながら名乗りを返す。
「桜川ひかるです。」
「辺里えったです。」
「栗原華奈美よっ。」
名乗り返した後、ひかるえったが『あっ』と声を上げる...そう、初対面の相手にウッカリ女性状態の名を...まぁフタナリ化の話は広まっているのだが...その辺を察した玄人がウンウンとうなづく。
「NO!気にしないでプロブレムだ桜川光樹くんに辺里影汰くん!事情は知っている!それから...え〜と。」
華奈美の方を振り向く玄人。
「YES!栗原『ビチビチビッチ』華奈美さん!!」
すてーん
コケる華奈美を余所に、えったは非友好的な表情で彼らを見ている。
それはひかるとて同じ…彼らから感じる一種の違和感…
珠久から感じた感覚と似ている…あえて言えば敵の匂いだった。
無論、いくら野獣えったがいると言えど、今すぐドンパチと言う感じじゃなく、いずれどこかで雌雄を決する相手であるような気がした。
珠久と同じ匂いなのは…今すぐ争わなくとも根本的に共闘する事すらない敵だからなのかもしれない。

「…何故、私達をわざわざこの場に連れてきたのですか?」
それ故、口にした疑問…
「ん?…闘う前にお互いを知っておく必要があるんじゃないかな」
にこやかに答えるみことは、既にタレの入った皿を持っていたりする。
「僕達と闘わせる為に…彼らに支援を?…」
えったの問いも当然至極のものだった。
その理由は解らないが、能力コピーと言うSランク能力者並の能力を与えた玄人に、更に二人の能力者も鍛えようとしている。
誰しも疑問に思う事だった。

「だって…面白くなるじゃん」
「へ?」
ひかるは奇声をあげた。
「…誤魔化さないでください」
「いや、本心だよ。それに最初に支援をしたのは玄人でその後にひかる達だよ。だから別に戦わせようとはね、思ってないんだよ」
「それに今日、BBQをするのも警備局からの監視員への当てつけであるしな」
「デルリン、性格悪〜い」
結局はぐらかされてしまい、みことの真意は分らなかった。
「それに、食事は大勢で食べたほうが美味しいじゃないか」

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