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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 498

「…ちょっとからかってやろうよ…」
と、一目で娼婦の類とわかる真っ赤な下着姿に直接毛皮コートをはおった少女が、たった今全弾発射したマグナムから白濁の糸を引きながら唇を離す。
そして口腔内の粘液を軽く飲み下すと、コートのポケットに突っ込んでいた磨き上げられたステンレス製の.44マグナム…コルトアナコンダに舌を這わせた。
「でも…アタシ達は無頼じゃないんだ?コイツより立派なイチモツ下げてりゃ話は別さねぇ?」
下卑た笑いが空間を支配する中『銀髪小僧』は歩を進める。

そして銀髪少年の前に二人の男が立ちはだかる。
「どうしたんだい、僕ぅ?」
「へへっ悪いな、こっから先は通行料が必要だ」
クラス浪人達が一斉に笑う。そんな中、銀髪少年は口を開いた。
「ちょうどいいぜぇ。ちょっと教えて欲しいことがあるんだ…」


『只今、生徒会から緊急連絡がありました!』
服部優菜は早口で伝達事項を伝える。
『特別科Aクラスの鮫川鯱君が塀、結界を破壊し逃亡したとのことです。生徒達は担任の指示に従い速やかに集まって下さい!』
一瞬の静寂の後、大混乱が巻き起こる。
そんな中…
「ねぇ、デルリン!今の放送、聞いたでしょ?早く避難しないと…」
「そんな事より今はするべきことがある!」
「…何?」
「あの吸血鬼様を是非、我輩の真魔界騎士団の団長に迎えいれなければ…」
「もうっ、そんな場合じゃない!」
玄人達はヴィンセントを探し会場の裏へと来る。
「うぉ〜。吸血鬼様、発見!」
「…デルリン、キャラ変わってない?」
「…たしかに」
玄人はヴィンセントと凜の元へ駆け寄る。
「吸血鬼様!」
「…誰?」
ヴィンセントが尋ねた。
「我輩、大阿門・D・玄人と申します。是非、あなたを真魔界騎士団へと参入していただきたく…」
「真魔界騎士団って?」
「まぁ、オカルト同窓会みたいなもんよ」
凜の問いにレイナが答える。
「すまんがこれ以上、厄介ごとを持ちたくないので…」
「そんな…」
「ほらデルリン、これで気が済んだでしょ?早く避難しましょ?」
その時…
「はっは〜、見付けたぜ。うぉ〜、ラッキー!色白野郎と複数能力者がいやがる」
「…誰だ?」
ヴィンセントは不審のまなざしと共に問う。
それにニヤリと笑って返す銀髪の少年…
その少年の笑顔は、その場全員の背筋に冷たいものを走らすだけの不気味なものであった。


「一体どう言う事だ!!…それにやなくは何してる!」
放送席に駆け込んでくるなり開口一番、理人は優奈に問う。
それは誰もが思う疑問…
特別科の生徒が全員で挑んでも突破できない結界に、守衛は最強ランクの能力者…
たかだかAランク如きがどうにかできるレベルではない。

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