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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 497

このAクラスには即ち『Aランク』しかいない筈だが…
彼の言うランクとは『潜在能力』…現時点の能力に合わせクラス分けされているので潜在的な差があるのである。
勿論、能力が上がればクラス替え…それは普通科も同様で、Aランクに達すれば特別科に編入される事になる。
いまだかつて普通科からの編入はないのだが…

「本当に煩いぞ、鯱。静かにテレビを見ることも出来ないのか?」
後ろ立っていた青年がみんなに聞こえるように呟く。
「てめぇみたいな雑魚に言われたくねぇよ!!」
…特別科の生徒の大抵は自分の能力に固執しているため、他人を過小評価してしまう。そのため同じクラスメイトでもこのように罵りあっている。
まして普通科の生徒など犬のように思うのだろう。

その『犬』では普通はあり得ない出来事が起こったのだ。これが偶然にせよ、仕組んだことにしても興味をもつのは当然だ。
「もしかしたら、これから何かが起こるかもしれない。光樹、君はそれに耐えられるのか?」
聖夜は昔の友人の身を案じることしか出来なかった。

「聖夜、ぶつくさ言ってんじゃねぇ!いいか、おめぇら!俺がさっきの覚醒者や複数能力者なんかより強ぇってこと見せてやる!」
鯱はそう怒鳴り散らし、乱暴にドアを閉めて部屋を出ていった。
「…あの馬鹿、どうするつもりだ?」
残された一同全員が思った。


音無兄に変わり、司会を務める服部優菜は未だ、これからの大会の説明をしている。
『…本日の対戦はすべて終了しました。三日後に大会の中間発表が掲示されますのでお見逃しのないようお願いします。では掲示されるまでの三日間、休日ですので静養に励んで下さい』
...クラス浪人の群れ...
「どうする?男宿でもからかいに行くか?」
特に本気で学業に励もうなどという気なぞ毛ほども無い連中に、大会云々シチ面倒臭い業務連絡など興味はなかった。
「止めましょうよ...また痛い目見ますぜ?最近じゃ月見草館にも用心棒が...。」
暇潰しに前座試合で暴れてやろう...程度で集まったゴロツキ連中が銃を、剣を落とし差しにスタジアム裏手の一角で屯し雑談していた。
「あぁん?なんだあの銀髪小僧?」
リーダー格の鉄仮面、プロレスラーの様な腹筋にガンベルトを巻いた少年が新たな来客に気付いたようだ。

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