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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 487

そう言って攻撃を止め、じりじりとレイナに向かって近付いてくる。レイナも後ろに下がるがすぐに壁に阻まれ、それも叶わなくなった。
男たちがレイナを慰みものにしようと手を近付けるが、いきなり何かが破裂する様な音がし、全員がその場から飛び退いて辺りを見回す。
会場側の通路に爆竹を持った一人の男が立っていたが逆光により、顔までは見えなかった。
「………邪魔なんですが……」
男は口上をたれることもなく只の一言で自分の意思を表現した。
「テメェ一体何モンだ!俺たちの楽しみを邪魔しやがって…タダで済むと思うなよ!」

自分達の楽しみを邪魔された不良達はターゲットをレイナからその男に変えた。
「十戒、設定、対象能力、反応速度及び肉体の全体速度」
男は走りながら呟くように言葉を紡ぎ、さらに続ける。
「1、神凪 晶はこの戦闘を終えるまで前方の女を守らなければならない。」
その瞬間、神凪 晶という少年の速さが少し上がり、手下の一人の腹部に見事な裏拳を決めていた。
さらに晶は一旦間合いを取り、さらに言葉を繰る。
「2、この戦闘において、神凪 晶自身も戦闘不能に陥ってはならない」

レイナに睾丸を握り潰された肥満体が内股で起き上がり抜き撃ちに、ブルドッグリボルバーのトリガーを続けざまガク引きした。
床を壁を天井を、火花と共に削る銃弾に臆する事無く神凪晶は振り返る。
晶とレイナを交互に狙って出鱈目に連射されていたそれが五発目で漸く彼を照準線に捉えたその時点、シリンダーとハンマーが咎める様に握り込まれ右手の体側270゜に捻り上げられた。
トリガーガードに絡まった人差し指は梃子の原理に従い、手羽先唐揚げを骨ごと噛み千切ったか如し破砕音を響かせる。
「3、敵を殲滅する」
晶の右手が男を捕らえ壁まで吹っ飛ばす。そしてリーダー格の男だけになった。
「くひっ…大した能力だ。でもなぁ」
そして男はナイフを晶に向って投げる。ナイフは晶の右腕を霞めた。
晶は能力により傷を負わないはずたが、右腕からは血が流れていた。
「ははっ!…俺の能力はキャンセル!…どんな能力も意味なさないぜぇ」
そう言うと金髪は携帯を取り出し、誰かに連絡をした。
「ひひっ…まぁ、こうなる事も予想したしなぁ…近くにK組の中でも強ぇやつらを呼んだぜ」
辺りに控えていたのか十二、三人の男が集まってきた。
「男はボコせ!女はヤっちまえ!」
金髪の合図で男達が飛び掛かろうとした時
「ヒデブッ」
その内の一人がどこかで聞いたことのある悲鳴をあげ、倒れた。
「ふむ…懐かしい悲鳴であるな。ならば言おう!
お前はもう死んでいる!」
呆気にとられるレイナ、晶と男達。
「うぅむ…滑ったか…」
「…大阿門玄人!」

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