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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 485

「銃で遊ぶと運を逃すぞアフロ?300年程前だったかアフロ、そいつに銀の弾丸を籠めて私に挑んだ猟師が…とてもとても不幸な目に遭っているアフロ?」
…敵意剥き出しだった嶺那まで一瞬惚けてしまうほどの妖しき調べ…諭すように静かに透き通った鈴音で嶺那の聴覚を擽るのは黒づくめに長身痩躯の美丈夫、ヴィンセント・ラクレイン。
黒い山高帽に不審者系サングラスと黒コート…極力紫外線を防ぐ為の不審者な衣装も、この美麗な吸血鬼の身を包むともなれば別格…まぁイケメンは何を着ててもどんだけ暴言吐いても赦されちゃうんです。

「赦すかぁ!?大体さっきからアフロアフロって!好きでアフロになった訳じゃ…!?」
涙目で憤慨する嶺那にヴィンセントの目尻が1mm程下がっただろうか?冷徹な貌に初めて感情らしきモノを作って見せた。
「すまん、謝罪する…アフロを恥じる事はない、アフロに誇りを持てアフロ。」
「だぁかぁらぁ…不幸な爆発事故でアフロになっちゃった訳でぇ…。」
グレネード弾の暴発&誘爆(1-Avs1-E戦前の事故)で無傷かよ、アフロ以外。
どう慰めたものかと1゜ぐらい首を傾げ言葉を改めるヴィンセント。

「重々すまん…ならば中学ジャージを恥じる事はない、中学ジャージに誇りを持て中学ジャージ。」
「だぁかぁらぁ不幸な爆発事故で武器防具、着替えに財布ケータイ全部燃えちゃって…あとは洗濯中でぇ着るモノが中学部ん時のジャージしか…。」
ついでに無料レンタル銃も残っていたのは火縄銃よりナンボかマシ程度のフリントロックであった…。
「ぬぅっ!?」
その時であった!mm単位の感情しか見せぬこの美貌の吸血鬼が愕然と、驚愕の表情を作ったのは!!
「驚いたぞ…俺は今、君に憐れみを抱いている!!おお!げに恐ろしきニンゲンよ!!」

「喧嘩売っとんのかこらァアア!?」
まぁ元々合法的に喧嘩する為のスタジアムなんだけどね。
「煩い黙れ、これだけ憐れみを投げ掛けてやってまだ足りんというのか?」
今までの会話の何処にそんな物があったのだろう。
「ちょっとォオオ!誰か結界切ってェエエ!リアルでボコってやるゥ!!」
『おおぉ〜っと試合前から壮絶なトークバトル!しかしアレですねェエエ!ヴィンセント選手?まるで人間以外の何かの様な物言いを感じさせますが…?』

『私に聞かないで下さい。知るわけないじゃないですか…』
『すいません…服部さん。
ではトークバトルが盛上がってきたところで、お二方ぁ!用意良いでしょうかぁ!?』
「いつでもOKよ!」
「本当に煩いアフロだ…」
『両者準備ができた様なのでぇ!…レェディィ!ファィトォ!』
カーン!
ゴングが鳴らされ、試合が開始された。

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