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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 482

会場の入場門が開き、二つの人影が入ってきた。
一人は艶やかな銀髪を腰までのばしたレオタード姿の身長160cm程のスレンダーな少女。
もう一人は漆黒のマントに身を包み、黒のボディースーツ、黒のズボンを着用した身長180cm程の筋骨隆々の男児である。
「…実況の少年!」
『何でしょうか?大阿門選手…』
「我輩の名は大阿門・D・玄人である」
良く透る声に幾分芝居掛かった口調で男は喋る。
『D?』
「YES!デルカイザーのDである!」
その言葉と同時に会場の一角から歓声が上がった。
『今入った情報に依ると、大阿門選手はオカルト同好会の副部長をなさっているそうです』
「NO!『真魔界騎士団』だ!ここが重要なのである!」
またもや一角から歓声が上がる。よく見ると1-Cの山田さんこと魔女の姿も確認できた。
『…え〜、いろいろありますが開始してもよろしいでしょうか?』
レイナと玄人は首を縦に降って了承の合図をだした。
『では…始め!』
ゴングが打ち鳴らされた。
カンッ!
「ふむ…我輩、あまりレディーと戦うのは好まぬのだが…」
玄人がレイナに話しかける。
「だったらそのまま突立ってたら?」
「それも良くないな。そろそろクラスに入らないと面倒なので…よし、君の戦い方を教えてくれたまえ。それに合せよう」
「…?」
「分からんのか?同じ土俵に立ってやると言っているのだ」
「ハンデのつもり?」
「いや…淑女への礼儀であるよ」
「ふふっ…私、そうゆうの割と好きよ。私の戦法は武器を使用した接近戦よ」
「了解した。では始めようか、マドモアゼル?」
「ええ、ムッシュ!」
言い終えるのと同時に二人は大地を蹴った。
『…やっと始まりました!
ところで解説の服部さん、この戦いはいかがでしょう?』
音無は服部に疑問を投げ掛ける。
『そうですね…記録によるとレイナ選手の能力は超再生です。これは一対一の戦いではかなりの効果を生み出すでしょう。一方の大阿門選手の能力は複数、確認されてますが今までの対戦ではほとんどを肉弾戦で片付けてます。レイナ選手の超再生に対しては分が悪いでしょうね…』
『傷つけてもすぐに回復してしまうのでは、いくら格闘能力が高くてもあまり期待できませんからね』
『そうゆう事です』
『おっと?レイナ選手、仕掛けた!』
パララッラララッ!
レイナがマシンガンの銃口を玄人に向け、連射した。
「むんっ!」
玄人は独特の構えをし、弾を全弾、体で受け止める。
カンッカンッカンッ!
弾は玄人の体に当たると鋼鉄に当たった様な音を立て、潰れた。
「嘘っ!?」
レイナは悲鳴をあげた。
「我輩の家に代々伝わる古武術の一つ、金剛身!
生半可な威力では破れんぞ!」
「だったら!」
レイナは両手に小太刀を持ち、玄人を切り付ける。

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