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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 474

「ここまで残ったら流石に・・・ね」
「ほう・・・気弱で優柔不断と聞いていたけど今の強気発言、結構好きですよ」
互いに微笑を漏らし、少しづつ距離を縮める。
「だけど君のその力は少々危険すぎる、手遅れになる前に・・・止めさせてもらうよ」
「えっ・・・」
何のことかと聞き返そうとするひかるだったが、既に目の前に珠久が迫っていた。
「くっ、でええぇぇい!!!」
慌てて双頭薙刀を振り下ろすがそこに珠久の姿は無く、虚しく空を切り裂くだけだった。

「甘い」
ひかるの後方で珠久の声がし、回避しようとするも、ひかるの背部に強烈な蹴りが炸裂する。
「かはっ・・・」
一瞬息が出来なくなり、そのまま吹っ飛ぶ。
「つっ、はぁ・・・」
辛うじて受け身を取り、珠久を探すがどこにもいなかった。
「ひかるさん!、後ろです!!」
「ちっ!!!」
舌打ちをし、再度蹴りを放つ珠久だったが、珠久の存在に気づいたひかるは自信より少し大きめの盾を作り出して防御の姿勢を取っていた。
「そんなものでえぇっ!!」

ひかるの眼前に珠久の蹴りが迫る。珠久の攻撃方法を見るなら防御よりも回避の方が良いのかもしれない。だが、ひかるはこれでいいと感じた。何故かは解らない、ただ無意識の内に防御をしていた。
(攻撃に突けるだけの隙がほとんど無い・・・、だったら!)
珠久の足が盾に接触して・・・
「手応えが・・・無い!!!!」


珠久は驚愕した。珠久が予測していた抵抗が全くと言っていい程無かったからである。そして次の刹那にはそれが意味するものを自覚した。
「まさか・・・初めから受け流すつもりで・・・?!」
蹴りで吹き飛んだ盾の奥にひかるは居なかった。頭を横に動かすと既にひかるが日本刀を精製して右足を軸に回転しながら抜刀の体勢に入っていた。
「ちいいいぃっ!!!!!」
「たああぁぁぁっ!!!!」
鈴が鳴る音ような鞘走りの音を立てて抜かれた刀は珠久の後頭部に直撃した。
「おおおぉぉぉっとおおおお!!??一瞬の逆転劇ぃぃぃぃ!!!。先程まで圧倒的優勢だった珠久選手が今度は逆にフィィールドに沈んだぁぁっ!!!ひかる選手、まさに天を飛ぶように滑らかな一撃を与えたぁぁっ!!!、今のは何だっ!!飛○か?飛天○剣流なのかぁぁっ!!??」
またもやエキサイトする音無兄、その隣で実況おねーさんもとい服部優菜も少々興奮気味である。
「今のは素晴らしい反応です、あの状態から盾で視界を遮り、攻撃の一瞬の隙を見事に突いた良い攻撃です。」
さらにおねーさんの説明は続く。

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