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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 473

承認を確認した某は人形の仕掛けを作動させる。
「さあさ、お立会い!
びっくり仰天の某人形劇の始まりじゃない?」
そう宣言すると某は縫合糸を取り出し、三体の人形を一体の巨大な人形に縫合わせた。
その人形はチェ・ホ○マンすらも子供に見せる、3M弱の巨人であった。
「ちっ…」
その呟きと同時に手に持ったマシンガンを人形に放つ。
パララララッ!
全弾命中し崩れる様に倒れる巨人。
「あまいじゃない?」
某は能力を発動し素早く人形を縫合した。
「この人形は盾にも武器にも使える、俺の奥の手じゃない?」
『もきゅ!』
その表面をバラけた三体分の防弾防刃繊維の外皮で縫い合わせた…シロクマだかハムスターだか解らない、白くてモコモコした巨体。
愛苦しいデザインと裏腹に拳の一撃は強化能力者三人分に匹敵、地面が軽くクレーター状にえぐれる程だ。
縫いぐるみの詰め物、一見綿に見えたモノは編み上げたスチールウール。
それが某の躯を包み込み筋肉と防具の役割を果たし、元が糸状であるゆえ操糸でのコントロールが柔軟かつスピーディーな動きを可能としていた。

えったの弾速の強化されたライフルや烏丸、音無のハイパワーな狙撃銃による援護射撃...それで漸くダメージを与えても、操糸でたちまち傷口を縫合してしまう高性能…。
非力な防衛隊と大怪獣の戦いを連想させた。
『ファイナルフュージョン承認かァアア!?どデカい守護神!どこぞの勇者王が降臨したかの様だァアアアアア!!』
ひかる(光樹)の精神ビームなら、ダメージ数値は軽量級ライフルと同等らしいが、装甲貫徹力は高い(事実、合体前の縫いぐるみの頭を容易く貫通していた)。
人形繰りの某本体に手傷を負わせられるのだが…珠久がぴったりとマークに付いていた。
「きゃあっ!?」
ぼむっ!
チャージ中のビームライフルの銃口内に、珠久の親指が弾いたパチンコ玉サイズの鋼球…指弾が打ち込まれ暴発、銀砂の様に四散した。
体の崩れたひかるに珠久が、あの予測不能な倍速コマ送りで迫る。
「うわぁっ!」
バンッ!
珠久の掌でひかるの顔面を強打した。するとひかるは足だけ残される形になり、仰向けに倒れ込む。
そこへ珠久のかかと落としがせまる。
「くぅ…」
ひかるはとっさに転がって躱し、起き上がる。珠久の間合いから抜けだし、息を整えた。
「ハァ…ハァ…」
(動きが読めないな…間合いに入っちゃいけないな…)
「ふぅ…ひかる君、さすがに戦い慣れてますね…花丸君なんて一瞬で決まってたのに」
珠久がひかるに語りかける。

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